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≪内海聡≫医師が明かす薬のリスク 第六回「精神と病気との関係」

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■第一回 医学不要論の提唱 はこちらから
■第二回 精神科には絶対に行ってはいけない はこちらから
■第三回 ワクチンほど危険なクスリは存在しない はこちらから
■第四回 がん三大療法の問題点 はこちらから
■第五回 日本人だけが知らない社会毒 はこちらから

減薬や断薬の指導を行うTokyo DD Clinicを開院し、薬害や医療が原因で起こる病気などについて、様々なメディアや講演会で情報を発信し続けている内海聡医師。内科医であり東洋医学の専門家でもある内海医師は、「人々が抱える負の感情が肉体に影響を及ぼし、病気を作り出している」という考えの元、全ての病気に対して精神療法に重きを置いた治療を行っています。何故、一生懸命治療をしても、なかなか病気がよくならない患者さんがいるのでしょうか。内海医師に精神と病気との関係についてお話を伺いました。
どんな病気も心と身体両方が深く関係している

精神薬などの薬の依存症や中毒症の患者さんを救いたいと考えたことがきっかけで、Tokyo Drug Deprivation Clinic、即ち「断薬クリニック」として活動を始めてから、9年が経ちます。そして、精神疾患の患者さんと向き合ううちに、内科の病気も幼少期の親との関係や現在の人間関係など、精神面が肉体的症状に大きく影響しているということがわかってきました。これは、東洋医学の「心身一如」という考え方の原点に立ち戻った結果、導き出された気付きです。
当院は、世界で唯一、精神病の患者さんだけではなく、アトピー性皮膚炎やがん、そのほかの難病であっても、精神療法に最も労力と時間をかけて治療を行うクリニックです。また、精神療法に加えて、食事療法で土台作りをしっかりと行います。その他、漢方やサプリメントの処方、温熱治療、ホメオパシー、波動療法などを患者さんに応じて組み合わせますが、これらは精神療法の補助に過ぎません。代替療法も、所詮はフィジカルに働きかけるだけのものが多く、根本治療といいながら西洋医学とはやり方を変えた対症療法に過ぎないことが多いのです。あくまでも治療の主軸は精神療法です。

カウンセリングとは違う内海式「精神構造分析法」

一般人の方は精神療法と聞くと、カウンセリングを思い浮かべるでしょう。臨床心理学という学問をベースにしたカウンセリングの基本は、傾聴し共感することです。しかし、これではよくならない。当院で行う精神療法のことを、精神構造分析法と呼んでいますが、精神構造分析法では患者さん本人のいうことを信用しません。やることは言葉の裏に隠れている嘘(自分で気付かない噓)を暴き出し、そして深層心理を引きずり出す作業です。生い立ちや人間関係が病気にどう関係しているのか、深層心理と病気がどう繋がっているのかということを解析していきます。
症状と精神の繋がりは、古い東洋医学の概念を利用して診断します。例えば東洋医学では肝臓は怒りの臓器、肺は悲しみや罪悪感の臓器だとの教えがあり、これらの考え方を利用して、肺の病気になる方にはこういった背景が多いというようなパターンを見出してきました。これをもう少し拡大解釈して、全ての症状に隠れた精神性を炙り出していく作業をします。専門的な用語ではメタファーといいますが、例えば甘いものが好きな糖質中毒の方は、甘えたい感情や依存したい感情がある。しかし、この程度であれば誰にでもわかります。それはいつ、どこから形成されたのかということを、徹底的に解析しなくてはなりません。
しかし、この過程が非常につらいのです。女性の患者さんやがん患者さんは100%近く泣きます。そして、泣いてもしんどくても病気を治したい、人生を変えたい、まだ死にたくないというような真剣さがないと、この治療を完走することは難しいかもしれません。学術的な技法があるので、それを利用して、患者さんの深層心理を暴き出すのですが、どんなに泣くことになってもこれをやらないと行動は変わらないし、人生も変わりません。ところが、自分の心を理解すると、食事療法も運動もきちんとやり始めるのです。人生の価値観が一気に崩れ、そして新しいものが生まれていくように、病気もどんどんよくなっていきます。だからこそ、当院ではまず精神療法に注力します。

病気が現れる場所には特有の精神性がある

何故、患者さんによって乳がん、大腸がん、肝臓がん、白血病……がんが出来る部位が違うのでしょう。乳がんであれば胸に出来る理由があるはずです。左右にも意味があり、右脳は女性性、左脳は男性性、身体の場合、右は男性性、左は女性性に関係します。特定の場所にがんが出来るのは、その部位を表す特殊な精神性が働いているからです。胃がん・大腸がん・肺がんは、日本人に多い3大がんですが、東洋医学でいえば胃がんは同情心や依存心など、消化不良の思いをずっと抱えている方に多いです。肺と大腸は排出するという意味で等しく考えて、罪悪感や悲しみという感情に強く影響を受けます。また、胃がんや大腸がんは肝臓に転移し易いがんです。一方で転移し易い場所にはがんが出来ないのに、転移しにくい場所にばかりがんが出来るという患者さんがいます。西洋医学では説明が付かないこのような事例は、精神性と関連付けた考え方でなければ理解出来ません。

病を引き起こす精神性は親から子に伝わっていく

子どものアトピー程、親の影響を受ける病気はありません。小さな子どもの場合、親の精神セッションをするのですが、それだけで驚くほど症状がよくなることがあります。虐待された子どもは自分の子を虐待してしまう負の連鎖があるといいます。それと同じで親が幼少期に受けた心の問題を、自分の子どもに繰り返し課してしまっていることを自覚させます。親が精神セッションを受けると、親の態度が変わり、行動が変わるから、いちいち子どもが忖度しなくてよくなります。大人でもそうです。大人になると親との距離は離れますが、影響は幼少期から積み重なっているので、結局小さな子どもと同じくらい親の影響を受けています。
アトピー性皮膚炎は東洋医学でいうと心の鎧を表します。アトピーはご存じの通り自己免疫疾患です。免疫は異物を体外に排除する働きをします。心が他者を排除しようと、仮面を頑なに被っているイメージです。アトピー性皮膚炎の患者さんが、自分の心の問題を受け入れるのは、がん患者さんより難しいくらいです。

病気が治らないのは本人が望んでいるから

何故、病気が治らないのかといえば、本人が治りたくないからです。心の奥底で病気になりたがっているということを自覚するところから、治療が始まるのに、それさえも受け入れるのは容易ではありません。誰しも病気になったのは自分の心のせいではなく、偶然だったり、不運だったり、遺伝子の影響だったりすると思いたいはずです。病気は遺伝というより家伝です。風習の伝承と同じです。幼少期の環境、人間関係、その他が、身体に現れる不調を生み出しているのです。
病気と精神面はいつも繋がっています。心当たりがある方は表面的な精神ではなく裏の精神、深層心理に目を向ける意識をする必要があります。病気がある方ならばその病気に関して特徴的な精神性があるはずなので、それは何なのかということに興味を持って、それを自覚するだけでも、その病気の治り易さが違います。食事療法だけを一生懸命やったり、西洋の薬を何も考えずに飲んでいたりしても、病気はよくなるわけがありません。私の著書の『医者に頼らなくてもがんは消える』には自分の本当の姿を自覚することが出来て、依存モデルから脱却出来れば、勝手に病気はよくなっていくということが書いてあります。その精神療法についてさらに専門的に細かく書いたのが、『心の絶対法則』という著書です。参考にしてみてください。


内海聡(うつみさとる)
Tokyo DD Clinic 院長・内科医
NPO法人薬害研究センター理事長
日本再生プロジェクト代表取締役

1974年、兵庫県生まれ。筑波大学医学部専門群卒業。東京女子医科大学附属東洋医学研究所、東京警察病院消化器内科などに勤務。牛久愛知総合病院漢方科勤務を経て牛久東洋医学クリニックを開業。2013年から現職。全国各地で講演活動を行い、多岐にわたる情報を発信。 著書に『医学不要論』(三五館・廣済堂新書)、『医者に頼らなくてもがんは消える~内科医の私ががんにかかったときに実践する根本療法』『心の絶対法則』、『まんがで簡単にわかる! 日本人だけが知らない汚染食品~ 医者が教える食卓のこわい真実』『医師が教える新型コロナワクチンの正体』(ユサブル)など多数。
URL https://tokyo-dd-clinic.com

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