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人生ってどんな大病や怪我をしても、自分が諦めなかったら終わりなんかじゃない

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1984年、ドラマ『スクール☆ウォーズ』で俳優デビュー以来、数多くの映画やドラマで活躍し、スタントマンを殆ど使わないアクション俳優として知られる小沢仁志さん。数々の悪役を好演する一方、OZAWA名義で監督や企画、脚本などの才能も発揮している。今年、還暦記念作品として1月20日より全国公開されている最新映画『BAD CITY』が話題の小沢さんに、病気に対する心のあり方を聞いた。

© 2022「BAD CITY」製作委員会

──これまで一番つらかったことは?
 俺は、精神的につらいと感じたことは一度もないんだ。その代わりに怪我は多くて、これまで数えているだけで49箇所骨折しているけれど、病院には行っていないだけで、実は折れていたって怪我も相当あるはず。それを入れたら、年の数以上に骨折しているんじゃないかな。海外での爆破シーンの撮影中、爆風に煽られて、カメラを超えて飛ばされ、コンクリートの地面に手を着いたんだ。捻挫したかなと思って1箇月そのまま撮影を続け、日本に帰ってきて、ジムでベンチプレスをやっていたら、とうとう手首がバキッと折れちゃった。(笑)。それまで骨折に気が付かなかった。そんなことが40年続いているけど、自分の怪我で撮影を止めたことはないよ。

──パワフルさの秘訣は何でしょう?
 免疫が強いのか、めったに風邪も引かないし、コロナウイルスの感染もなし。でも、何か身体に悪さをするものが入り込んだなと感じたら、眠る時に自分の白血球に渇を入れるんだ。「お前ら、命を懸けてぶっ潰せ」って念じるわけ。免疫が働いて、白血球がウイルスを殺すという身体的な仕組み以外にも、もし気持ちが伝達出来たとしたら……。世の中、奇跡的に大病から生還した話なんかたくさんあるよ。それに、俺らの世代だったらスポーツ選手が急に車椅子生活になったら、人生終わったって落ち込んじゃうだろうけれど、見てみろよ、パラリンピックの凄い連中。人生ってどんな大病や怪我をしても、自分が諦めなかったら終わりなんかじゃない。人の身体は魂を別にしたらただの容器。花瓶みたいなもの。ひびが入って、水が漏れているんだったら、気合という接着剤で止めればいいんだよ。

──読者にメッセージを。
ビルの屋上からダイブするシーンの撮影は、下にマットが敷いてあるんだけど、上から見ると、本当に小さい。マットの真ん中に着地の目標にする×印が書いてあるけど、上から見たら小さくてそんな印なんか見えない。スタントマンでさえダイブのシーンで事故が起こるのは、一瞬でも怖いって躊躇すると、100%で踏み切ったつもりでも70%位の力になる。それでマットの×印の手前に落ちて、大きく跳ねて、ビルにぶち当たって死んじゃうんだ。だから、俺は死ぬ覚悟で思い切り踏み切る。×印の向こう側に落ちて、カメラを超えて着地するから、骨折はするけど生きていられるんだ。飛び降りる瞬間、死んでやるって覚悟がないと、俺が持っている力を全て発揮出来ない。不謹慎ないい方かもしれないけど病気で戦っている方だって、死ぬ覚悟で臨んだら、怖いものなしで戦えるってことをいいたいんだ。0じゃ当たり前。+1で。カメラの向こうに飛び跳ねる覚悟で、「俺の中の病気、上等じゃねえか。かかってこいよ」って踏み切れば、奇跡が起きる可能性はあるんじゃないのかな。その精神論を語っている俺が、今日クルマに跳ねられて死んじゃっても、それが人生だ。そんなことを皆で考えて欲しいな。

映画『BAD CITY』

<あらすじ>
ある夜、「犯罪都市」の異名を持つ開港市に縄張りをもつ桜田組の組長が死体となって発見された。それは、韓国マフィアの仕業であった。その韓国マフィアの幹部・金数義(山口祥行)が密談していたのは、巨大財閥である五条財閥の会長・五条亘(リリー・フランキー)。

五条が無罪となった判決には必ず裏があると踏んでいる検察庁検事長の平山健司(加藤雅也)は、公安0課の小泉香(壇蜜)を使い、秘密裏に特捜班を結成。メンバーは、熊本(勝矢)、西崎(三元雅芸)、野原(坂ノ上茜)、そしてもう一人…ある事件を起こした罪で刑務所に服役中の元強行犯警部・虎田誠(小沢仁志)である。

果たして虎田たち特捜班は、五条を検挙することができるのか?
「真の悪の存在」や「裏切り者」は誰なのか?

欲望が渦を巻くこの街で繰り広げられる、欲望の果てに見える景色とは──。

2023年1月20日より新宿ピカデリー、なんばパークスシネマ、MOVIX堺、MOVIX八尾他、全国公開中。
製作総指揮・脚本:OZAWA×監督・アクション監督:園村健介 

出演:小沢仁志、坂ノ上茜、勝矢、三元雅芸、中野英雄、小沢和義、永倉大輔、山口祥行、本宮泰風、波岡一喜、TAK∴、壇蜜、加藤雅也、かたせ梨乃、リリー・フランキー 
制作プロダクション:ソリッドフィーチャー 
配給・宣伝:渋谷プロダクション
© 2022「BAD CITY」製作委員会

映画『BAD CITY』公式サイト
https://www.badcity2022.com/

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