本当に安全?ボトックスの意外な効果と副作用【シワ、小顔、ワキガ、足痩せなど】
「深く刻まれたおでこのシワをどうにかしたい・・・」
「小顔になりたい!」
「ワキガの臭いが気になる」
表情ジワの改善に効果的なのが、ボトックス。
ですが、興味はあっても「毒素を注入するなんて怖い」と思っている方も多いでしょう。
実は、ボトックスは厚生労働省も認めている安全性の高い治療方法なんですよ。
しかも、シワだけではなく、肩こりやワキガにも効果的。
そこで、こちらの記事ではボトックスの種類や効果・副作用を解説します。
あなたのボトックスの不安を解決できるでしょう。
Contents
ボトックスとは?|医療でも使われている治療法
ボトックスとは、シワ取りやワキガなどの美容治療として知られています。
ですが、実は、この「ボトックス」という言葉は、商品名です。
アラガン社が出している「A型ボツリヌストキシン製剤」の商品名が、「ボトックス」。
ですが、一般的にはボトックスというと、ボツリヌス菌が作り出す毒素ボツリヌストキシンを医療や美容に応用した治療法のことを指します。
アラガン社の商品がボツリヌストキシン製剤として有名なので、ボツリヌストキシン製剤を使った治療自体を「ボトックス」というようになったのです。
ボトックスは医療でも使われている!
ボトックスは元々は医療で使われている治療法です。
医療で使われているボトックスは、主にグラクソ・スミスクライン社の製剤が使われています。
保険適用もされており、痙性斜頸(けいせいしゃけい)や眼瞼痙攣、重度のワキガ、片側顔面痙攣、小児脳性マヒにおける下肢痙縮、脳梗塞などの後遺症における手足のつっぱりなどの治療に使われています。
美容治療においては、シワ取りやワキガ、フェイスラインをシャープにする目的で使われることが多いです。
厚生労働省も承認しているボトックス
毒素と聞くと、怖いイメージがありますが、ボトックスは厚生労働省に認められた治療法です。
さらに、世界80箇国以上の医療の現場で使われています。
つまり、安全性の高い治療法なのです。
一方で、ボツリヌストキシン製剤の中には、厚生労働省の認可を得ていないものもあるため、施術を受けるクリニックがどのような製剤を使っているのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
ボトックスの2つの効果とは?
ボツリヌス菌が作り出す毒素は、筋肉をマヒさせて呼吸をも止めてしまう威力があります。
しかし、ボツリヌストキシン製剤では、危険がないように毒素の量もしっかりと調整されているため、安心してください。
ボトックスの大きな効果は、こちらの2つです。
- 筋肉を一時的に麻痺させて緩める
- 神経の働きを弱くする
ボトックスは、神経伝達物質の一つであるアセチルコリンの分泌を抑制します。
ボトックスを注入して、アセチルコリンの分泌を少なくすることで、神経の働きを弱めることができるのです。
また、アセチルコリンには「筋肉を動かせ!」という脳の指令を伝える役割があります。
つまり、アセチルコリンが少なくなることで、筋肉の働きが弱くなり、緊張していた筋肉が緩むのですね。
目や手足の痙攣は、筋肉が緊張した状態であるため、ボトックス治療を行うことで、筋肉が緩まり、つっぱりや痙攣を抑えることができるのです。
ボトックス治療の種類|肩こりや小顔効果も
ボトックスは医療だけではなく、美容でも様々な種類の治療に使われています。
ボトックス美容治療の主な種類が、こちらの5つです。
- 表情ジワ・ほうれい線の改善
- えら(小顔)治療
- ふくらはぎの部分痩せ
- 肩こり治療
- ワキガ治療
表情ジワ・ほうれい線の改善
ボトックスでは前述の通り、脳からの「筋肉を動かせ」という指令が伝わりにくくなります。
ボトックスを、シワが出来ている部分に注射することで、シワを作っている筋肉が緩み、シワが改善します。
ボトックスは特におでこや眉間、目尻などの表情ジワの改善に効果的です。
表情ジワと同じように、ボトックスはほうれい線にも効果を発揮します。
えら(小顔)治療
えらの張りを改善して、フェイスラインをシャープにする小顔治療としてもボトックスは使われています。
えらが張る原因の1つが、咬む時に使う咬筋の発達です。
歯ぎしりや歯を強く噛み締めることが多い方は、咬筋が発達してえらが張り出してしまいます。
ボトックス注射を咬筋に行うことで、筋肉を緩め、えらの張り出しが改善するのです。
えらの張りが弱くなることで、小顔効果が期待できます。
ただし、骨格が原因のえらには、効果はありません。
小顔に関しては、本間医師が詳しく解説している記事がありますので、是非参考にしてみてください。
ふくらはぎの部分痩せ
ボトックスは、ふくらはぎの部分痩せにも効果的です。
ふくらはぎの筋肉が発達すると、ふくらはぎがぽこっと張り出してしまいます。
いわゆる「ししゃも足」ですね。
ふくらはぎの筋肉にボトックス注射を行うと、筋肉の張り出しが弱くなり、足の部分痩せが叶います。
肩こり治療
ボトックスは、なんと肩こりにも効果を発揮します。
肩こりは、筋肉が緊張して凝りかたまった状態です。
ボトックスを凝りかたまった筋肉に注射することで、筋肉が緩み、肩こりが改善します。
さらに、肩こりと同時に、肩や首の筋肉が緩んでシャープになり、首を長く見せる効果も。
ワキガ治療
ボトックスによって分泌が少なくなるのが、神経伝達物質のアセチルコリン。
アセチルコリンは、体を興奮状態にする交感神経の情報を伝えます。
興奮や緊張をすると汗がたくさん出てきますよね。
実は、汗が出るのも交感神経の働きによります。
ボトックスによって、交感神経の情報伝達が悪くなると、汗も出にくくなるのです。
重度のワキガへのボトックス治療は、保険適用の対象となります。
ボトックスの効果はいつから出る?持続期間は?
ボトックスは、残念ながら一度行うだけでは、効果は一生続きません。
ボトックスの効果の持続期間は、3~4ヶ月程度、長くて半年程度です。
効果が現れ始めるのは、ボトックス注射をしてから2~3日後。
効果が一番高く出るのが、2週間後です。
ボトックスの注意点|副作用はあるの?
ボトックスは厚生労働省にも認められていますが、注意点もあります。
ボトックスの副作用
ボトックスでは、次のような副作用が起こる可能性があります。
- 赤みや腫れ
- 施術部分の痛みやかゆみ
- 内出血
- アレルギー
- 眉毛の位置が下がる(眉毛下垂)
- 瞼の位置が下がる(眼瞼下垂)
- 瞼が閉じられなくなる(閉瞼不全)
眉毛下垂・眼瞼下垂・閉瞼不全は、目の周辺にボックス注射を打ったときに出る可能性のある副作用です。
眉毛や瞼への副作用は、注入する製剤の量にもよりますので、実績のある技術の高いクリニックで受けることで、副作用のリスクを減らせます。
ボットクスで現れる副作用は、効果の持続と同じように時間が経つと消えていきます。
ボトックスは実績の高いクリニックで受けよう!
ボトックスは注射する量が少ないと効果があまり出ず、量が多すぎると顔の表情がなくなってしまったり、左右非対称になってしまったりします。
さらに、ボツリヌストキシン製剤は取り扱いにも注意が必要です。
冷凍保存が必要な製剤を常温保存してしまうと、効果が落ちます。
つまり、ボトックスを受けたいときは、適切に製剤を保管できる環境と、適切な量を注入できる経験・技術が必要なのです。
ボトックスで失敗しないためには、ボトックスの実績回数が多い信頼できる美容クリニックを選びましょう。
ボトックスの効果と副作用のまとめ
- ボトックスは厚生労働省も認めている治療法
- 美容目的では表情ジワ・ほうれい線、えら(小顔)、ふくらはぎの部分痩せ、肩こり、ワキガ治療で使われる
- ボトックスの効果は3~4ヶ月程度持続する
- ボトックスはクリニック選びが重要
ボトックスは神経や筋肉の働きを弱めるボツリヌストキシンを利用した治療方法です。
シワ取り治療として有名ですが、ワキガや小顔、肩こりにも効果があります。
さらに、脳梗塞の後遺症などの保険治療に使われるなど厚生労働省も認可。
副作用のリスクを下げるためにも、ボトックスは実績の高いクリニックで受けるようにしましょう。