ダーマペンで期待出来る効果とは?メリットや注意点も解説!
上記のような、スキンケアだけではどうにもならないお肌の悩みを抱えている方は多いことと思います。
毎日保湿を徹底していても根本的な肌質を変えていくことは難しいものです。
お肌のことでいろいろと試してはみたけれど効果を感じることが出来ずに困惑している方に、ぜひおすすめしたいものがダーマペンです。
ダーマペンによる施術では肌に備わった自然治癒力を生かして肌状態を整えていくことが出来ます。
本記事ではダーマペンの仕組みや効果、注意点などについてお話ししていきます。
本章を読むことで、解決しづらい肌トラブルをお持ちのあなたは自らの肌質を改善出来る糸口を見つけることが出来るでしょう。
- ダーマペンとは皮膚に微細な穴を開け、ターンオーバーを促していく施術である
- ダーマペンでは使用する薬剤によって肌へのアプローチや効果が異なる
- 施術で使用される針は極細のため術後は痛みや傷跡がほとんど残らない
Contents
ダーマペンとは
ダーマペンとはペンタイプの医療用電動ニードル機器です。
以前ニードル療法として主流だったダーマローラーとは違い、ダーマペンは電動で針を高速振動させることで皮膚に対して垂直に刺すことが出来るため、肌への負担を最小限に止めることが出来ます。
施術内容としては皮膚に小さな穴を開け肌の代謝を促す美容液を浸透させることで、肌細胞の再生機能を促すものです。
ダーマペンの先端に16本のステンレス製マイクロニードル(針)がついており、太さは直径0.2ミリと非常に細いものとなっています。
上記は毎秒120回で振動させることが出来、1秒間に最大1920個もの小さな穴を皮膚にあけることとなります。
電動なので針の速度や深さを部位や症状に応じて調整することが出来、皮膚のあらゆる悩みに対応することが出来るのです。
ダーマペンの仕組みを紹介
ダーマペンによる施術では、極細の針を刺すことで上皮内の表皮細胞や線維芽細胞などを刺激します。
刺激を受けた細胞は皮膚に開いた穴を修復するために、成長因子と呼ばれる肌の再生に必要な蛋白質を大量に生成していきます。
皮膚が自然治癒していく過程でコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった美容成分が大量に放出されるため、次第に肌状態が整っていきます。
また施術の際、エラスチンやコラーゲンなどが配合されている薬剤を塗布することで、肌細胞の再生はさらに促進されることが期待出来ます。
微細な穴が無数に開いている皮膚では薬剤が浸透しやすい状態のため、肌の奥まで美容成分を届けることが期待出来るのです。
針を刺す深さは調整することが出来、症状に応じて表皮から真皮までを0.1ミリ単位で最大3ミリまで選択することが可能です。
ダーマペンで期待出来る効果とは
- 肌状態の改善
- 炎症跡の改善
- 毛穴の引き締め
- リフトアップ
肌状態の改善
若々しい肌は真皮にある線維芽細胞と呼ばれる肌細胞が正常に機能している状態を指します。
線維芽細胞の主な働きは、健康的な肌を保持してくれるコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの蛋白質を生成することです。
ダーマペンでは1.5ミリ以上の針を使用すると真皮まで到達することが出来るため、線維芽細胞を活性化させることが出来ます。
上記により、肌質・肌状態の改善を目指すことが期待出来るのです。
炎症跡の改善
ニキビなどの炎症は、悪化すると完治後も傷跡が残り皮膚に凹凸が残ってしまうことがあります。
特に化膿したニキビやポツポツとした小さなニキビが無数に発症している場合は跡が残りやすく、メイクで隠すことが難しい肌トラブルといえるでしょう。
ダーマペンでは真皮のエラスチンやコラーゲン量が増えることでターンオーバーが促される/ため、炎症跡を目立たなくすることが出来るのです。
針の長さを3ミリにすると真皮の奥深いところに到達することが出来るため、根深いニキビ跡に対してもアプローチが可能となります。
毛穴の引き締め
毛穴の開きは皮脂の過剰分泌によって生じます。
本来、皮脂の働きは皮膚を乾燥から守るためのバリアとなるものですが、分泌量が多すぎると毛穴詰まりを起こし毛穴を押し広げてしまうことがあるのです。
食生活の乱れやストレスによるホルモンバランスの乱れなどは、皮脂分泌が過剰になる原因のひとつです
上記の状態に陥ると本来の肌に備わる治癒力だけでは、毛穴詰まりが治るまでに長い期間を要することになります。
ダーマペンではコラーゲンやエラスチンの生成を手助けすることによりターンオーバーが促され、古い角栓を排出したり、皮脂の過剰分泌を抑制させたりする効果が期待出来ます。
上記により毛穴の開きが目立たなくなり、きめ細かな肌を目指すことが出来るのです。
リフトアップ
ダーマペンではコラーゲンやエラスチン量を増やすことで真皮の結合組織を整える効果があるため、たるみの改善にも効果が期待出来ます。
施術を何度か繰り返すことにより、若々しい健康的な肌を目指すことが出来るでしょう。
ダーマペンの施術と各メニューの効果
- ウーバーピール
- ヴェルベットスキン
- ヴァンパイアフェイシャル
ウーバーピール
ウーバーピールとはダーマペン施術後に塗布する表皮のみに働くピーリング剤です。
ウーバーピールに含まれる成分のうち、4割を占めるのはマンデル酸という美容成分です。
マンデル酸には皮膚細胞の結合を緩め、古くなった角質を除去する働きがあります。
また、マンデル酸の粒子は大きく皮膚への浸透には時間がかかります。
上記により、薬剤が表皮よりも奥に浸透することはなく非常に低刺激のピーリング液であるといえるでしょう
ウーバーピールにはマンデル酸の他にもヒアルロン酸やビタミンAなどの美容成分も含まれており、表皮のキメを整える効果が期待出来ます。
ヴェルベットスキン
表皮のみに働くウーバーピールとは異なり、ヴェルベットスキンはマッサージをしながら薬剤を真皮まで浸透させることが出来ます。
ヴェルベットスキンではPRX-T33というマッサージピールが用いられます。
上記に含まれるトリクロロ酢酸33%にはピーリング効果やコラーゲン生成などを促す働きがあり、真皮からコラーゲンを増やすことが出来るのです。
また、メラニンを抑制する働きのあるコウジ酸も配合されており、くすみの改善にも効果が期待出来ます。
ヴァンパイアフェイシャル
ヴァンパイアフェイシャルでは、施術を受ける方から採血した血液を血小板濃度が上がるように加工したものを、ダーマペン施術後に塗布する施術方法です。
一般的に、血小板はケガをした時に血液を凝固させて、患部の止血を行う役割があることで有名です。
実は、血小板のもうひとつの働きとして、線維芽細胞などを増殖させる成長因子を放出することが挙げられます。
血小板濃度の上がった自らの血液を施術後に塗布することで、アレルギー反応を起こすことなく弾力のある肌を目指すことが出来るのです。
一般的にヴァンパイアフェイシャルの効果が現れるには3ヶ月程度の期間を要しますが、他の方法と比べて安全性の高い施術方法といえるでしょう。
ダーマペンのメリット
- ダウンタイムが短い
- 翌日にメイクできる
- 施術跡が残らない
ダウンタイムが短い
ダーマペンで使用される針は直径0.2ミリと非常に細いため、ダーマペンによる傷跡は比較的すぐに元に戻ります。
施術直後は肌の赤みが強くなりますが、術後2時間程度で赤みは半減し、10時間ほど経つと赤みは目立たなくなっている状態となることがほとんどです。
ただし、ごく稀に内出血が生じることがあるため、考慮しておきましょう。
翌日にメイク出来る
ダーマペンによる傷跡は施術当日にほとんど塞がってしまうことが多いため、施術翌日からメイクをすることが出来ます。
内出血があった場合などで赤みが翌日まで残ってしまった場合でも、メイクで目立たなくすることが出来るのです。
施術跡が残らない
前述の通り、ダーマペンでは極細の針を使用するため術後の傷が残ることはほとんどありません。
皮膚に開いた小さな穴は翌日には目立たなくなり、数日程度で完全に塞がります。
ただし、施術で内出血が生じた場合は1週間から2週間程度跡が残る可能性があることを考慮しておきましょう。
ダーマペンのリスクと注意点
- 赤みや皮むけなどの発症
- 効果はすぐに出ない
- 術後6時間はアフターケアが出来ない
- 金属アレルギーや皮膚病の方は施術を受けられない
赤みや皮むけなどの発症
前述の通り、ダーマペンによる施術ではまれに内出血を起こすことがあります。
また、ニキビなどの炎症がひどい状態で施術を受けると赤みや腫れなどが生じることもあります。
上記の場合、術後数日間は肌が皮むけ状態となったり、1週間以上赤みが続いたりすることがあるため、注意が必要です。
効果はすぐに出ない
ダーマペンによる施術では、傷つけられた結合組織が自然治癒していく過程で効果が現れます。
このため、施術直後からすぐに効果が出るわけではありません。
一般的に、安定した効果が出るにはおおよそ5回程度の施術が必要とされています。
施術間隔を3週間から4週間程度空けることを踏まえると、施術に必要な期間は半年程度と考えてよいでしょう。
術後6時間はアフターケアが出来ない
ダーマペンの施術後6時間は洗顔やスキンケア、入浴といったアフターケアをすることが出来ません。
理由としては、施術過程で使用した美容液を肌にしっかりと浸透させるためです。
しかし、施術後の肌は無数の小さな穴が開いている状態のため、バリア機能が低下しがちです。
クリニックから帰宅する際には、日傘や帽子など日焼け止め以外の紫外線対策を準備しておくことが大切でしょう。
金属アレルギーや皮膚病の方は施術を受けられない
ダーマペンの針は医療で使用されるサージカルステンレスとは異なり一般的なステンレスで出来ています。
このため、金属アレルギーの方の場合ダーマペンによる施術でアレルギー反応が起こる可能性があるのです。
また、皮膚炎がある場合においても、施術によって症状をかえって悪化させてしまう恐れがあるため施術を受けることは出来ません。
ダーマペンがおすすめの人とは
下記に該当する方はダーマペンがおすすめといえます。
- くすみや色素沈着がある
- 毛穴の開きや黒ずみがある
- ニキビが出来やすい
- ニキビ跡により皮膚に凹凸がある
- 根本的な肌の質を変えたい
- たるみがある
ダーマペンでは症状に応じて針を刺す深さや速度を変えることが出来るため、様々な悩みに対して対応することが出来ます。
ダーマペンの治療の流れを解説
カウンセリング
施術における不安点や治療を受けたい部位について相談します。
カウンセリング時に些細な疑問点も解消しておくことで、スムーズに施術へ進むことが出来ます。
必要に応じて麻酔処置
ダーマペンとは極細とはいえ針を刺す過程があります。
痛みはほとんどありませんが、敏感な方は医師に相談して麻酔処置をしてもらいましょう。
治療では麻酔クリームが用いられることがほとんどです。
施術
施術部位に美容成分の入ったジェルを塗布し、ダーマペンをスライドさせていきます○
施術時間は治療部位によって異なりますが、おおよそ10分から20分程度となります。
アフターケア
施術が終われば、シートマスクやガーゼなどで施術した部位を冷やします。
洗顔やスキンケアは術後6時間の間隔を空けるよう注意しましょう。
施術直後は肌に赤みが出たり出血があったりすることがありますが、2時間ほど経つと徐々に落ち着いてきます。
ダーマペンに関するよくある質問
ダーマペンの効果はいつから出ますか
肌状態によりますが、初回施術で早い方であれば術後3日程度、多くの場合では2週間前後で効果を感じることが出来ます。
ただし、安定した効果を得られるようになるには通常5回程度の施術を要するのが一般的です。
例えば、クレーター化したニキビ跡やくすみなど根本的な肌質を改善したい場合、定期的に施術で肌を整える必要があります。
治療回数や使用する薬剤について医師とよく相談した上で進めることが大切です。
治療の間隔はどれくらいですか?
一般的にダーマペンの施術間隔は2週間から4週間程度とされています。
ヴェルベットスキンやヴァンパイアフェイシャルに関しては、1ヶ月程度の間隔を空けることが望ましいでしょう。
施術が出来ない場合がありますか?
下記に該当する場合は施術を受けられません。
- 金属アレルギー
- 妊娠・授乳中
- ウイルス性皮膚疾患
- 皮膚がん
- 血友病
- ケロイド体質
上記に該当する場合ではなくても、皮膚に疾患がある場合は医師と相談の上で施術に進みましょう。
施術に痛みはありますか?
痛みに敏感な場合麻酔クリームの塗布は可能ですが、施術中全く何も感じないわけではありません。
多少チクチクとした刺激を感じることはあります。
料金はどれくらいですか?
施術部位にもよりますが、フェイシャルでの料金相場は15,000円から20,000円程度です。
クリニックによっては鼻や頬など部分別での施術を行っているところもあり、施術範囲が小規模であれば10,000円程度から施術を受けることが出来ます。
初回キャンペーンとして通常金額の7割程度での初回施術を行っているクリニックも多数あります。
まとめ|頑固な肌トラブルにはダーマペンがおすすめ
ここまでダーマペンにおける効果や注意点、よくある質問などについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
以下で本記事の要点についてまとめます。
- ダーマペンは肌の結合組織を刺激することでコラーゲンなどの生成を促し肌状態を整えていく治療法である
- ダーマペンで期待出来る効果はニキビなどの炎症改善から肌質改善まで多岐に渡る
- ダーマペンは極細の針を使用するため肌への負担が少なくダウンタイムを短く済ませられることが特徴である
ダーマペンでは肌本来に備わる治癒力とお悩みに応じた美容成分が配合されている薬剤により、より若々しい肌を目指すことが出来ます。
クリニックによっては初回無料カウンセリングを実施しているところがあります。
肌についてお悩みの方は一度、クリニックでカウンセリングを試されてみてはいかがでしょうか。
この記事を通じて、肌質や肌トラブルについて長年の悩みを抱えている方々が理想の肌を手に入れることが出来るよう、お手伝いが出来れば幸いです。