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薬剤師が伝える『僕の人生を変えた20分の習慣』~1杯のジュースとの出会い~

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がん発症――そこから探った生きるための道

余命30箇月、5年生存率30%

朝は6時半に起床。白湯をすすりながら、旬の果物や野菜を切る。ともに薬剤師である藤井夫婦の一日は、コールドプレスジュースを作ることから始まる。ニンジン、リンゴ、レモン。旬の果物や野菜を加える日もある。自宅で仕事をする晶浩さんは、ヨガ、そして朝風呂で体を温めるのも日課。薬局に勤める多恵子さんは、ジュースをポットに詰めて出かける日も多い。夫婦ふたりと愛犬で暮らす何気ない日常。しかし、3年前の藤井夫婦にとってそれは想像も出来ない夢のような幸せな日常なのだ。

実は晶浩さんはがんサバイバー。沖縄在住だった2016年3月に大腸がん、肝臓がん、肺多発転移が発覚した。晶浩さんは33歳、多恵子さんは30歳だった。サーフィンが大好きで移住した沖縄の地で、仲よく薬局を営み、薬剤師として働いていたふたりにとって、あまりにもつらい現実だった。

「大腸がんだけなら切れば何とかなるのではと思えたんですが、転移もあったので妻の実家がある福岡の病院で、本格的な精密検査を行いました」

一刻の猶予も許されないと緊急手術でS字結腸を切除。その後は抗がん剤治療が始まった。

「福岡の妻の実家に身を寄せ、抗がん剤治療が終わった後も、肝臓の手術。そして、また抗がん剤治療。そんなスケジュールをいいわたされました。余命30箇月、5年生存率は30%というのが現実でした」

最初は泣き暮らしていた多恵子さんも、気持ちをどうにか立て直し、薬剤師としての知識を総動員し、たくさんの本を読み「なぜガンになったのか?」と考えるようになった。

結果として、抗ガン剤治療の晶浩さんの免疫力を高めたいと行き着いたのが、食事療法とコールドプレスジュースだった。

ヒューロムスタイルブックvol.1より抜粋

プロフィール

●藤井 晶浩(ふじい あきひろ)
DAY BY DAY代表
薬剤師/自然薬剤師、予防医学アドバイザー
●藤井 多恵子(ふじい たえこ)
薬剤師/自然薬剤師、予防医学アドバイザー、薬膳コーディネーター
「日頃から病気になりにくい体をつくる」という “予防医学”に基づいて、食事指導や生活習慣の改善、コールドプレスジュースの監修など、薬になる食べ物や薬になる生き方を提案。西洋医学・東洋医学(薬膳・中医学)を中心に、予防医学を伝える専門家。

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