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【手遅れになる前に!】国民共済のメリット・デメリットを詳しく解説!

国民共済_サムネ
保険

国民共済は全労済が運営している共済です。

生命保険に比べて掛金が安く、いざというときの生活費の補填もよく見えます。

しかし、安いからといって加入した結果、値段相応な対応をされてしまうのではないかと心配になってしまいますよね。

そこで、この記事では国民共済のメリット・デメリットや国民共済に加入することをおすすめ出来る人はどのような人かなどについて詳しく解説していきます。

各共済のおすすめポイントについても紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

国民共済の概要
  • 保障の仕組みは民間の保険会社とほぼ変わらない
  • 国民共済は安価で必要最低限の保障が受けられる
  • 加入する年齢や保障内容を過大に求めすぎていると損をすることがある
  • 自分の家族構成やライフスタイルに合った使い方をすることで、お得に保障が受けられる

国民共済と民間保険の違いとは?

国民共済_民間保険_違い

国民共済と民間保険の仕組みは基本的に同じです。

組織は加入者があらかじめ支払っていた掛金を共同の財産として確保しておきます。死亡や病気などの不測の事態が発生した際、組織は加入者に対し、共済金(保険金)を支払います。

では、何が違うのかというと「監督庁」と「根拠法」が違います。

国民共済と民間保険の監督庁と根拠法の違い

保険名 根拠法 監督庁
こくみん共済(全労済) 消費者生活協同組合法 厚生労働省
都道府県共済 厚生労働省
コープ共済 厚生労働省
JA共済 農業組合法 農林水産省
民間保険 保険業法 金融庁

国民共済に加入した際の5つのメリット

国民共済_加入のポイント

全労済の国民共済のメリットは、「加入の条件や掛金が一律で、割安で利用出来、サービス内容もシンプルでわかりやすい」ことです。

こちらでは、民間の生命保険と比べて国民共済が優れている点を5つ取り上げます。

国民共済に加入した際の5つのメリット
  • 生命保険に比べると掛金が割安で、年齢や性別に関係なく一律
  • 割戻金が戻ってくることがある
  • 医師の診断書が必要なく、持病や通院歴があっても加入しやすい
  • 共済金の請求時など対応が迅速
  • 総合保障タイプは基本的な保障内容があらかじめパッケージ化されているため、内容がシンプルでわかりやすい

生命保険に比べると掛金が割安で、年齢や性別に関係なく一律

国民共済を運営している団体は、非営利団体のため安価な掛金で加入することが出来ます。

しかし、保障を増やすためにいくつもの共済に入ることは出来ないので注意が必要です。

また、年齢や性別に関係なく、基本的な毎月の掛金は2,000円程度の安価な掛金で保障が受けられることが魅力です。

割戻金が戻ってくることがある

決算の際に剰余金(余った金額)が発生した場合、支払った掛金に応じて割戻金が戻ってくる場合があります。

しかし、必ずしも剰余金が発生し受け取れるというわけではないため注意しましょう。

加入している共済やタイプ、契約期間などによって割戻金の有無や割戻率が異なるため、事前に確認しておくといいでしょう。

医師の診断書が必要なく、持病や通院歴があっても加入しやすい

国民共済に加入する際は医師の診断書は必要ありません。

しかし、加入時には健康状態の報告をする必要があります。

ただし国民共済の場合、民間の保険会社と比べて基準が緩いため、非常に加入しやすいことがメリットとして挙げられます。

また、職業の告知によって保証が制限されてしまうこともありません。

民間の生命保険会社では危険な職種についている場合、条件が厳しいことがありますが、共済の場合は加入者の職業を問わず同様の保障内容を受けることが出来ます。

そのため、民間の保険会社に加入出来なかった場合の選択肢として共済の加入を検討するとよいでしょう。

共済金の請求時など対応が迅速

共済の場合、必要な請求書類が到着した日から翌日以後10営業日以内に共済金を支払う旨がホームページに記載されています。

しかし、必要な確認を行う場合や書類の不備があった際にはそれ以上時間がかかる場合があるとのことですので、あくまで目安として捉えておきましょう。

総合保障タイプは基本的な保障内容があらかじめパッケージ化されているため、内容がシンプルでわかりやすい

国民共済の総合保障タイプには医療保障や死亡保障など幅広くカバーしてくれるタイプの保険があります。

そのため、自分に合った保障内容を組み合わせる民間保険よりもシンプルに理解することが出来、さらにバランスのいい保障を受けることが出来ます。

国民共済に加入した際の4つのデメリット

国民共済_デメリット

ここまでで、国民共済と他の保険や共済とは仕組みは大きく変わらないということがわかりました。

実際に国民共済に加入することのデメリットはあるのかみていきましょう。

国民共済に加入した際のデメリットを一言で表すと「民間の保険会社に比べて自由度が低く、場合によっては割高になる可能性がある」ことが挙げられます。

ここでは、国民共済に加入した際に考えられるデメリットを4つ取り上げます。

国民共済に加入した際の4つのデメリット
  • 民間の生命保険と比べると保障額が小さい
  • 若い人にとっては割高な場合がある
  • 貯蓄型の共済はない
  • 保障内容のカスタマイズが出来ない

民間の生命保険と比べると保障額が小さい

民間の保険会社の生命保険は支払った金額に応じて多額の保険金を受けとることが出来ますが、国民共済の場合は死亡共済金・行動障害共済金が最大で3,000万円です。

そのため、扶養家族が多い、リスクの高い職場に就いているなどの場合は共済だけでは十分な保障が得られないというケースがありますので注意しましょう。

若い人にとっては割高な場合がある

国民共済は掛金が一律で民間の保険に比べて安いため、一見お得に保障を受けられるように見えます。

しかし、若い方も高齢者も掛金は同額にも関わらず、保障を受ける確率は60歳以上の方のほうが高いため、若い方ほど損だともいえます。

貯蓄型の共済がない

国民共済には貯蓄型の共済がありません。

そのため、国民共済の共済金のみをあてにしていると将来的に十分に賄えなくなることが考えられます。

貯蓄が苦手で貯蓄型の共済を検討している方には不向きといえるでしょう。

保障内容のカスタマイズが出来ない

国民共済のプランははじめからパッケージ化されており、シンプルでわかりやすいことが挙げられました。

一方で、民間の保険会社のように自由にプランを組み替えることが出来ないことがデメリットとして挙げられます。

ご自身の健康状態や家族構成によって目的に応じた保障内容を設定したい場合には国民共済は不自由であるといえるでしょう。

国民共済と都道府県共済の違いとは?

国民共済_都道府県共済_違い

国民共済と都道府県共済では運営団体が違います。

しかし、医療保障について比較してみると両共済に大きな違いはありません。

ただし、都道府県民共済は「住んでいる地域の共済にしか加入出来ず、地域ごとに保障内容が異なる」ため注意が必要です。

運営団体 加入条件
国民共済 全国労働者共済生活協同組合連合会 協同組合に対して出資金を支払うことで共済制度の利用が出来る
県民共済 全国生活協同組合連合会 申込時に申込先の都道府県に居住または勤務していること

国民共済はどんな人におすすめ?

国民共済_おすすめ_人

国民共済のメリットは「年齢や性別に関係なく、安価で必要最低限の保証が受けられる」点です。

そのため、以下の4つの特徴に当てはまる方におすすめの保険といえます。

国民共済がおすすめな人
  • 安価で必要最低限の保障を備えたい人
  • 特殊な職業や、危険度の高い仕事についている怪我のリスクの高い人
  • 持病や既往歴がある人
  • 加入している保険を補填する保障を備えたい人

国民共済は掛金が低く、必要最低限の保証をまんべんなく受けることが出来るため家計への負担が少なくなります。

また、持病がある方や怪我のリスクが高い職種についている方でも加入しやすいことが挙げられます。

そのため、他の民間の保険会社の保険に加入出来なかった方や、他の保険に加入していても国民共済は掛け持ちが可能です。

そのため、もう少し保障内容を増やすために保険のかけもちを考えている40~50代の中年層の方におすすめです。

国民共済をおすすめ出来ない人

国民共済_おすすめできない人

国民共済のデメリットは「掛金は安いものの、その分共済金も安く若者や高齢者には不向きである」点です。

そのため、以下の3つの特徴に当てはまる方にはおすすめ出来ません。

国民共済をおすすめ出来ない人
  • 保障額を大きくしたい人
  • 若い人
  • 保険内容を変更する可能性がある人

国民共済は掛金は安く抑えられますが、その分もらえる共済金はそれほど多くありません。

そのため、家族構成や健康状態によっては国民共済ひとつでは万が一の備えとしては不十分であるといえるでしょう。

国民共済の魅力的な特徴ともいえる一定の掛金は、病気や死亡のリスクの低い若年層には割高になってしまいます。

一方で、高齢になればなるほど保障内容も薄くなるため、高齢の方にもおすすめ出来ません。

さらに、国民共済はいくつかの保障が最初からパッケージ化されているプランのため、ライフステージに応じて保障内容を変更することが出来ません。

そのため、ライフプランが変わることが予想される方や手厚い保障内容を希望されている方に国民共済は不向きです。

国民共済のよい口コミ・悪い口コミ

国民共済_口コミ

ここまで国民共済についての特徴を挙げていきましたが、実際の口コミが気になるところですよね。

そこで、まずはよい口コミに関して確認していきましょう。

みん評(みんなの評価ランキング)を確認したところ、よい評価として挙げられた特徴は以下の3点です

国民共済のよい評価
  • 安さと内容が気に入っている
  • 丁寧に対応してもらえた
  • 支払いが早く、誠実

以上のことから、掛金の安さとまんべんなく保障される内容が高い評価につながっているようです。

子供が生まれ、何か保険を…と探していましたら、母から、全労済のキッズ保険が良いわよ!と教えてもらいました。月々わずか900円で家計に負担なく、子供が入院や、骨折や、怪我をしたときにも手厚い保険料を出してもらえるので、すぐに加入しました。電話一本で手続きの用紙を送ってきてもらえ、返送した翌月から保障が始まりました。私自身も全労済に予備で入っていて、3000円ほどの毎月の支払いですが、流産をしたときに、女性疾病として給付金が振り込まれました。スムーズな対応に有り難かったです。

こどもが腕を骨折してしまい、ギブスで固定をすることになったので、保険の対象になるのか窓口に連絡をしてみたところ、とてもていねいな対応をしてもらえ、固定方法など詳しく分からないことも、病院でこのように聞いてもらえば分かるなど細かく教えていただけました。大手の保険会社のように営業担当の方とがいなかったので不安に思っていたが、電話対応だけでも特に問題なく保険金の申請を行うことが出来ました。保険料もお財布にやさしい金額に抑えられているので、おすすめ出来ると思います。

国民共済は 支払いがとても早く 丁寧です。府民共済は 最悪の 保険会社であるのに 国民共済は とても 親切で 正直で保険金を きっちりと 支払ってくれます

一方で悪い口コミを確認したところ、以下の3点が特徴として挙げられました。

国民共済の悪い評価
  • オペレーターの対応の悪さ
  • 保障内容が不十分
  • 高齢者には保障内容に不満がある

国民共済は安さを売りにして必要最低限の保障が受けられることが特徴にあります。

その一方で、オペレーターの技量の差や、保障内容の薄さが低い評価につながっているようです。

担当の方が電話でしゃべった内容や担当者が私に言った事を全く覚えてなくて大変困りました最後には逆ギレされてこっちが間違ってる事を言ってるように言われました

主人が単独事故を起こして3ヶ月経ち、催促をするとようやく見舞金等が振り込まれました。事故をした当初から保険と事故担当は部署が違うから…と、何かあれば両方に電話をしてやり取り。
一言で言うなら「面倒くさい」です。
ここまで自分たちが動かないといけない保険会社ってあるの?というぐらい、電話でのやりとりや事故の詳細を書いて出したり…多かったです。
優しいのは保険の金額の安さだけです。

全共済の共済は基本的に、掛け捨てなので定期型としては利用出来ますが終身型の保険は他社の方がよいと思います。その理由として、全労済の商品は80歳~90歳あたりの死亡保障をカバー出来ない物が多いからです。民間保険の方がその点で保障内容が充実していたり特約などを考えてもお得感があります。さらに、掛金が安いといわれる全共済の商品ですが20代や30代に限っていえば、民間保険の方が安い場合が多いです。結果として、40代から60代位までの現役世代の方が安く保険料を納めたい時にはお勧め出来ますが、その他の年齢の方には大きなメリットがないと思います。

よい口コミは安さに見合った保障を理解していることが高い評価に繋がっているようでした。

一方で、悪い口コミは値段以上の保障を期待しているケースによる不満が見られました。

以上の事から、加入予定の国民共済に関するデメリットを比較したうえで、メリットがどの程度得られるるのかを事前にしっかりと見極める必要があるといえるでしょう。

おすすめ国民共済4選

国民共済_おすすめ

国民共済には4つの種類があり、それぞれ特徴や取り扱い商品が異なります

また、おすすめのポイントも異なりますのでよく確認してから加入するようにしましょう。

おすすめ国民共済4選
  • JA共済
  • 全労済
  • コープ共済
  • 県民共済

JA共済

JA共済

就職・結婚・出産など、JA共済は「ひと」に関する保障が充実していることが特徴です。

また、窓口が全国にあるので、困った時にすぐに相談することが出来ます。

各都道府県にある支部を通じて各地のJAで構成され、農家でなくても准組合員として加入が可能。気軽に加入しやすいためおすすめです。

全労済

こくみん共済

全労済は、組合員同士のたすけあいの精神のもとに共済事業を運営しています。

生命保険タイプの保障と、住宅や自動車の保障が得られる損害系の保障があり、基本的な保障がカバーされているほか、必要に合わせて加入出来るためおすすめです。

コープ共済

コープ共済

コープ共済は労働組合員・勤労者の福利厚生を目的としています。

共済の中では保障のバリエーションが豊富なことが特徴です。

主に生命系の共済や、火災共済があります。

全国の生協が加入手続きの窓口となっているため、困った時に相談しやすい環境が整っています。

県民共済

都道府県民共済

県民共済は、居住地や勤務先のある都道府県の共済に加入する形になります。

主に39都道府県で共済事業を運営していますが、8県(山梨県、福井県、鳥取県、徳島県、愛媛県、高知県、佐賀県、沖縄県)では行われていないので注意しましょう。

共済の商品としては、各年代に合わせた商品を取り扱っていることが特徴として挙げられるため、各年代に合わせた保障を考えたい場合にはおすすめです。

共済用語を解説

共済用語

ここでは共済・保険用語として使われる用語について解説します。

共済金とは?

共済金とは、支払い対象となる事故が発生した場合、共済契約に基づいて共済者から支払われるお金のことです。

共済者は加入した共済組合のことです。

保険用語でいうと保険金のことを指します。

共済受取人とは?

共済受取人は、保険金受取人と同義語です。

共済の契約に基づき、支払われる共済金や給付金を受け取る権利を持つ人を指します。

掛金率とは?

保険用語でいう保険料率と似た意味合いを持ちます。

共済掛金の算出根拠となる割合のことを指します。

共済掛金とは?

保険料と同様に、被共済者に被りうる危険性を共済者が負担する代わりとして、共済契約者が支払う金額のことをいいます。

 

国民共済のデメリットとは?:まとめ

国民共済_まとめ

国民共済のまとめ
  • 民間の保険と比べて加入しやすく、安価で保障が受けられる
  • 掛金が安い分、保障金に不足がある
  • 加入している年齢によっては損をする可能性もある
  • 自分の家族構成やライフスタイルに合った選び方をすることで、お得に保障が受けられる

国民共済は、民間の保険と比べて加入の条件が優しく加入しやすいことや、年齢や性別に関係なく安い掛金で必要最低限の保障が受けられることが特徴として挙げられました。

一方で、掛金が安い分、死亡や事故などの保障金額に不足があることがデメリットとして挙げられます。

そのため、自分の家族構成やライフスタイル合った保障のある共済や保険を選ぶことが重要です。

国民共済はデメリットはありますが、自分に合った加入の仕方をすることでお得に保障を充実させることが出来ます。

将来への備えが不安な場合は、一定の年齢に達するまでに民間保険に加入することをおすすめします。

共済と民間保険では異なる用語を使うことがほとんどです。

自分の生活と保障内容をしっかりと確認して、お得に安心出来る保障を受けられるよう必要な備えをしっかりと行いましょう!

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