【3分で解決!】ワイヤー矯正4種類どれを選ぶべき?
ワイヤー矯正を検討している人で、
「できるだけ安く矯正したいけどどんな種類がいいのかわからない」
「もっと目立ちにくい方法はないの?」
と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
実はワイヤー矯正といっても色々な種類があります。
代表的なものが次の4種類です。
- 金属ブランケット矯正
- 審美ブランケット矯正
- 裏側矯正
- ハーフリンガル矯正
比較的安い種類や、歯列矯正をしていることがバレないほど目立たない種類もあるのです。
費用を重視するか、見た目を重視するかで選ぶべきワイヤー矯正の種類は変わります。
今回はワイヤー矯正を種類別に分けてそれぞれのメリット、デメリットを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
- 費用を重視する:安い金属ブランケットの表側矯正
- 見た目を重視する:ホワイトワイヤーと審美ブラケットを使った表側矯正、または裏側矯正
- ハーフリンガルは表側矯正と裏側矯正それぞれのメリットを合わせた矯正方法
Contents
ワイヤー矯正とは?
ワイヤー矯正は最もスタンダードな歯列矯正です。
ブラケットという装置にワイヤーを通して歯に固定させ、圧力をかけて少しずつ歯を動かして歯並びや噛み合わせを整えます。
ワイヤー矯正のメリット
- 症例や治療実績が多いから安心
- ひどく乱れている歯並びや噛み合わせも治療できる
- 目立ちにくい素材を使えば比較的見た目が気にならない
ワイヤー矯正は歯列矯正の中で最も歴史が長く、現在のようにブラケットとワイヤーを使った矯正方法は1900年代から取り入れられています。
マウスピースを使った歯列矯正は2000年代から導入されており、ワイヤー矯正よりも歴史が短いです。
歴史が長いぶん、豊富な症例や治療実績があり、研究が進んでいるのでより安心して受けられます。
ガタガタのひどい歯並びや噛み合わせにも対応でき、矯正効果が高く期待できる点もポイントです。
ワイヤー矯正は目立ちやすいというイメージがあります。
しかし、比較的目立ちにくい素材を使った矯正器具や歯の裏側から矯正する方法も選択可能です。
マウスピース矯正については下記記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
歯列矯正を受けるべきか迷っていませんか?歯列矯正の具体的な治療方法やメリット、デメリットがわかれば、矯正をするべきかわかるでしょう。
ワイヤー矯正のデメリット
- 矯正をしていることが他人からわかりやすい
- 治療が終わるまで器具を外せない
- 一般的な歯の表側につける
表側に器具をつける表側のワイヤー矯正は、目立ちにくい素材を使っても歯列矯正の装置をつけていることがわかってしまうのです。
ただし、ワイヤー矯正でもバレにくい歯の裏側に器具をつける裏側矯正もあります。
ワイヤー矯正で他人にバレずに矯正をする場合は、裏側矯正を検討してみてください。
ほかには、治療が終わるまでは器具を外せないため、歯ブラシやフロスなど歯のお手入れが少々難しくなるというデメリットもあり、矯正器具専用のブラシでお手入れする工夫が必要です。
ワイヤー矯正に使う素材の種類と違い
ワイヤー矯正に使う器具の素材によって、見た目や費用に違いがあります。
器具の素材で分けたワイヤー矯正の種類は2つです。
- 金属ブラケット矯正(表側矯正)
- 審美ブラケット矯正
審美ブラケット矯正は、ブラケットの素材でさらに種類が分けられます。
金属ブラケット矯正のメリット、デメリット
【メリット】
- 審美ブラケットに比べて費用が安い(費用相場:60万円〜100万円)
- 丈夫で維持しやすい
- 様々な歯並び、噛み合わせに対応
【デメリット】
- ブラケットとワイヤーともに銀色の金属製なので目立つ
- 金属アレルギーの人は使えない
審美ブラケット矯正
【メリット】
- ブラケットが歯の色と近いので目立ちにくい
- ワイヤーを半透明やホワイト加工にしてより目立ちにくくできる
- 同じように目立ちにくい裏側矯正よりは費用が安い(費用相場:80万円〜100万円)
【デメリット】
- 金属ブラケット矯正に比べると費用が高い
- 金属ブラケットではできる矯正が審美ブラケットでできないケースもある
- 金属ブラケットより厚みがあるので違和感を感じやすい
審美ブラケット矯正の素材による違い
目立ちにくい審美ブラケットは、ブラケット部分の素材によってさらに2つの種類に分けられます。
- セラミック製ブラケット
- プラスチック製ブラケット
セラミック製はプラスチック製より丈夫という特徴もあります。
どちらも歯の色に近い半透明〜白色なので、見た目のメリットは変わりません。
ブラケットの色に合わせてワイヤーを白色にする場合、費用が10万円〜30万円ほど高くなります。
ワイヤー部分は治療段階によって付け替える
歯列矯正で使う器具のワイヤー部分は、柔らかいワイヤーと固いワイヤーの2種類です。
ワイヤーは2種類を同時に使うのではなく、治療の進行に合わせてワイヤーを変えます。
治療初期は柔らかいニッケルチタンワイヤーが使われることが多いです。
少しずつ歯の表面のデコボコやねじれを整えたら、固いステンレスワイヤーに変えます。
固いステンレスワイヤーに変えるのは、歯を少しずつ締め付けて整えるためです。
審美性ブラケットでワイヤーの色を白色加工すると、器具がより目立たなくなります。
最も目立ちにくい!裏側矯正のメリット、デメリット
裏側矯正とは、歯の裏側に矯正器具をつけて行う歯列矯正です。
矯正器具は表側矯正と同じように、ワイヤーとブラケットを使います。
器具を装着する部分が見えづらいというのが最大の特徴です。
裏側矯正のメリット
裏側矯正は歯列矯正の中で最も目立ちにくく、見た目が気になりません。
歯の裏側に器具を装着するので笑顔になっても矯正器具が見えづらく、人目を気にせずに歯列矯正ができます。
裏側矯正のデメリット
- 裏側矯正部分がお手入れしにくく虫歯になりやすい
- 言葉によっては発音しにくい
- 表側矯正より高い費用が必要になる
- クリニックの選択肢が少なくなる
ワイヤー矯正をすると、装置の部分に食べかすが溜まって雑菌が繁殖しやすくなります。
雑菌が繁殖すると虫歯の原因になるので丁寧なお手入れが必要です。
しかし、歯の裏側は特に磨きにくい部分なので、裏側を磨く方法を医師に指導してもらうことが必要です。
矯正を始めてからしばらくは、さ行とた行、ら行が発音しにくくなることもあります。
発音の問題は1〜2ヶ月で慣れたという人が多いですが、矯正からしばらくは会話をするのが少々大変になるかもしれません。
地域によってはクリニック選びが大変になることも。
裏側矯正は表側矯正に比べて取扱クリニックが少ないからです。
歯列矯正は定期的に歯科医院に通院しなければいけません。
通いやすいクリニックで裏側矯正の取り扱いがなければ、表側矯正で目立ちにくい審美ブラケットを選ぶことをお勧めします。
裏側矯正が表側矯正より高い理由
表側矯正の費用相場は60万円〜100万円ですが、裏側矯正は110万円〜150万円とより高い費用が必要になります。
裏側矯正が高額な理由は2つ。
- 治療の工程が多い
- 高度な技術が必要
裏側矯正は患者さんの歯のデータをもとに、オーダーメイドの矯正器具を作ります。
歯型を取ってシミュレーションをし、歯科医と技工士の高度な技術で矯正器具を作るのです。
技術料に合わせ、治療の工程が多いぶん費用がかかるため、費用が高額になります。
上下の歯を目立ちにくくかつ安くワイヤー矯正するには?
歯列矯正は上だけ、または下だけと部分的に行うことも可能です。
しかし、噛み合わせが悪いと上下どちらも矯正が必要なケースがあります。
「ハーフリンガル矯正」なら、上下の歯をできるだけ目立ちにくく、かつ費用を抑えたワイヤー矯正が可能です。
ハーフリンガル矯正とは?
上下どちらかの歯を裏側矯正にする歯列矯正です。
上を裏側矯正、下を表側矯正にすることで上下どちらも表側矯正する場合より目立ちにくく、かつ裏側矯正よりも費用が安くなります。
ハーフリンガル矯正のメリットとデメリット
【ハーフリンガル矯正のメリット】
- 目立ちにくい
- 上下を裏側矯正するより安い(費用相場:80万円〜130万円)
- 発音トラブルが少ない
【ハーフリンガル矯正のデメリット】
- 裏側矯正部分がお手入れしにくく虫歯になりやすい
- クリニックの選択肢が少なくなる
ハーフリンガル矯正のデメリットは裏側矯正とほぼ同じですが、上下を裏側矯正するよりも費用が安い、話しやすいというメリットがあります。
ワイヤー矯正のまとめ
歯列矯正の中で一般的なワイヤー矯正は、費用を重視するか見た目を重視するかで選択肢が分かれます。
- 費用を重視する:安い金属ブランケットの表側矯正
- 見た目を重視する:ホワイトワイヤーと審美ブラケットを使った表側矯正、または裏側矯正
- ハーフリンガルは表側矯正と裏側矯正それぞれのメリットを合わせた矯正方法
「見た目を重視するけどできるだけ費用を抑えたい」という人は、通える距離にあるクリニックでハーフリンガル矯正が取り扱われているかどうかも確認してみましょう。
ハーフリンガル矯正は、表側矯正と裏側矯正それぞれのメリットを合わせた矯正方法なので、費用を抑えつつできる限り器具を目立たせずに矯正できます。