「AGAってなんだろう」

「AGAの治療法は?」

本記事はそんな方々の疑問解消を目的としています。

「薄毛」それは世の男性の悩み・・・

「薄毛」の話題になると必ずと言っていいほどAGAというワードを耳にしませんか?

AGAとは 「Androgenetic Alopecia 」の略称で男性型脱毛症という意味です。  

AGAは男性における最も一般的な脱毛障害です。

 本記事では病態や治療法などAGA関することを網羅的に紹介していきます。

1.AGAとは?

1.1健康な人の「ヘアサイクル」

人の頭髪は「生え」、「成長し」、「抜け落ち」、また新たに「生える」というサイクルを繰り返しています。

これを「ヘアサイクル」と呼びます。

「ヘアサイクル」は「成長期」「退行期」「休止期」の3つを一つのクールとして、生え替わりを繰り返しています。

成長期 

毛母細胞(頭髪の元となる細胞)が分裂、増殖する期間。成長期が長ければ、髪は太く長く発達します。ほとんどの頭髪はこの期間にあります。

退行期 (数週間)

頭髪の成長が止まる期間。毛母細胞の細胞分裂が衰え、毛球(頭髪の根元の部分)が退縮します。

休止期 (2〜3ヶ月)

「ヘアサイクル」の最終段階。毛根の位置が浅くなり、新たに成長を始めた頭髪に押し出されるように抜け落ちる期間。

一般的に人の頭髪は1日に50〜100本程度抜けると言われていますが、頭髪一本一本が異なるサイクルを持っているため、およそ10万本ある頭髪の本数が保たれています。

1.2AGAの病態

AGAとは先述の「ヘアサイクル」におけるが成長期が短くなり、休止期が長くなる状態です。

成長期が短くなることで、頭髪が十分に太く長く成長することができなくなり、細く軟らかくなり、完全に成長するまでに抜けてしまいます。

休止期が長くなることで新たな頭髪が生えてくるまでの時間が長くなります。

これを繰り返すと最終的に頭髪が生えてこなくなります。

AGAは前頭部や頭頂部によく見られます。

最近、抜け毛がひどい人や髪の毛が軟らかくなってきたという人は要注意かもしれません。

1.3 AGAの発症機序

AGAを引き起こすのは悪玉男性ホルモンと呼ばれるジヒドロテストステロン(DHT)です。

身体中の血管には男性ホルモンであるテストステロンが流れており、このテストステロンのことを「遊離テストステロン」と言います。

血流によって、前頭部や頭頂部に運ばれた遊離テストステロンはⅡ型5-α還元酵素という酵素によってDHTへと変換されます。

このDHTは前頭部や頭頂部の男性ホルモン受容体というところに結合します。

DHTが結合した男性ホルモン受容体はTGF-β、DKK1などの因子を誘導し、毛母細胞の増殖が抑制されます。

毛母細胞の増殖が抑制されることで頭髪の成長期が早く終了し、休止期が長くなります。

1.4 AGAと遺伝

AGAは遺伝的素因が大きく関わっています。

先述の男性ホルモン受容体の遺伝子はAGAに関連していると言われています。

男性ホルモン受容体はDHTやその他男性ホルモンと結合しますが、その感受性は個人間で異なります。

男性ホルモン受容体の感受性を決める遺伝子はX染色体上にあるため、母方の祖父母から遺伝します。

このような遺伝的素因がAGAのリスクに関係しています。

1.5 AGAの割合

日本人でAGAの人は全年齢平均で30%ほどです。

日本人では、20代後半から30代にかけて著名になっていき、40代で完成されます。

AGAの発症頻度は20代で約10%、30代で20%、40代で30%、50代以降で40数%と年齢とともに高くなります。

これらの割合は30年前の日本におけるAGAの統計調査で報告され値と変化はなくAGAが遺伝している根拠ともなります。

1.6 AGAの分類

実際に薄毛になった人の症例を集め、頻繁に見られるパターンを抽出して分類した「ハミルトン・ノーウッド分類」でAGAは分類されています。

この分類法はAGAの分類にはじめて取り組んだ、ハミルトンとノーウッドという二人の医師に由来しています。

ハミルトン・ノーウッド分類

I型 額の生え際から薄毛になり、M字型にラインが後退し始めている状態。

Ⅱ型 I型が進行し、M字型の切れ込みが深くなっている状態。

Ⅱ型(Vertex型)Ⅱ型に加え、頭頂部にO字型の薄毛が見られる状態。

Ⅲ型 Ⅱ型がさらに進行し、前頭部も薄毛になっている状態。

Ⅲ型(Vertex型)Ⅲ型に加え、頭頂部もO字型に薄毛が見られる状態。

Ⅳ型 Ⅲ型よりさらに生え際が後退し、頭頂部にO字型の薄毛が見られる状態。

Ⅴ型 Ⅳ型がさらに進行した状態。生え際が頭頂部に至り、O字型の薄毛も進行している状態。

Ⅵ型 後退した生え際と頭頂部の薄毛がつながっている状態。側頭部と後頭部に頭髪が残る。

Ⅶ型 Ⅵ型がさらに進行している状態。側頭部の薄毛も進み、後頭部も頭頂部に近いところには頭髪がない。

2.AGAの治療法とは?

2.1 どのような治療法があるか?

日本皮膚科学会「男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」の中では薬品での治療が推奨度が高いものが多いです。

このガイドラインでは、治療法ごとに推奨度が記述されており、その中で最高ランクであるAランクは全て薬品による治療です。

このガイドラインの中では推奨度はAランクではないですが植毛術やLEDやレーザー照射による治療も紹介されています。

本記事ではこのガイドラインの中から推奨度Aの薬品による治療を紹介させていただきます。

2.2 AGAの治療薬

フィナステリド(商品名:プロペシア)

テストステロンをジヒドロレストステロン(DHT)に変換する酵素であるⅡ型5-α還元酵素を阻害します。

DHTによる脱毛作用を抑制するものであるが、臨床試験では服用者の多くに発毛も認められています。

また、発毛だけでなく頭髪の長さ、太さも改善することがわかっています。

内服で使用します。

デュタステリド(商品名:ザガーロ)

Ⅱ型5-α還元酵素とともにⅠ型5-α還元酵素(全身の毛乳頭細胞に存在)も阻害する作用を持ちます。

AGA防止効果ではフィナステリドを上回ることが確認されています。

フィナステリドの半減期が6〜8時間である一方、デュタステリドは3〜5週間と長期にわたり効果を発揮します。

しかし、ほぼ完全にDHTを阻害するため副作用として性機能低下が挙げられます。

内服で使用します。

ミノキシジル(商品名:ロゲイン)

血管拡張作用があり、元々は高血圧の薬として売られていましたが脱毛防止作用が認められ、AGAの治療薬として販売されています。

脱毛防止作用のメカニズムは完全には判明していませんが、フィナステリドやデュタステリドとは薬理作用が異なることが確認されており、併用が可能です。

また、日本皮膚科学会「男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも併用を推奨しています。

内服では副作用があるため、外用薬で使用します。

2.3 AGAの治療費

AGAの治療費は自費治療になるので、病院などの施設によって大きく異なるようです。

受ける方がもっとも多い内服治療では年間に約10万円ほどかかるそうです。

外用薬も同程度の治療費が必要です。

しかし、安いところでは月5000円から始められるところもあるようです。

また、ジェネリック医薬品を服用すれば費用を抑えることも可能です。

ジェネリック医薬品とは元々販売されていた先発医薬品の特許が切れた後に販売される先発医薬品と同じ有効成分、品質、効き目、安全性があると国から認められている薬です。

先発医薬品と比べて開発費用が抑えられるため、価格を抑えることができます。

まとめ

・AGA:「ヘアサイクル」において「成長期」が短縮し、「休止期」が長くなる状態。頭髪は次第に細く柔らかくなり、最終的には頭髪が生えてこなくなります。

・AGAの治療法:薬品の使用がメイン。特に推奨度が高い薬品にはフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルなどがあげられます。

いかがでしたか?

以上、AGAに関することを網羅的に紹介してきました。

AGAはできるだけ早く治療を開始することによって進行を遅らせることができる疾患です。

もしAGAについて気になる事がありましたら、すぐに治療を開始することをお勧めします。


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