「ハイボールは太らない」は嘘?ダイエットに適したお酒の選び方とカロリー
ダイエット中にお酒を飲みたい時、あなたはどうやって選んでいますか?
お酒好きなら、『ハイボールは太らない』という言葉をよく聞くのではないでしょうか。
ハイボールに唐揚げなんて最高ですよね。太らないなら、と思うと罪悪感なくどんどん飲んでしまいます。
ですが、何気なくハイボールばかりを選んでいると、実は意外とダイエットに向いていないお酒を選んでいるかも?
本当にダイエットに適したお酒を選ぶにはどうしたら良いのでしょう。
ハイボールダイエットをざっくりいうと
- 意外だが、ハイボールはダイエットに最適!という訳ではない
- ビールのカロリーは意外と低い
- カロリーや糖質が低いお酒でも、沢山飲んだりおつまみを沢山食べては全然意味がない。
- 浮腫みたくない日は、おつまみの塩分を控えれば、多少予防できる
Contents
ハイボールは糖質ゼロ?カロリーは?
ハイボールの原材料であるウイスキーは、糖質を含んでいません。
つまり、ウイスキーを炭酸水で割るハイボールの糖質はゼロですが、カロリーは含まれています。
ハイボール1杯あたりで使うウイスキー(約43g)のカロリーは101kcalになので、ハイボールのカロリーも101kcalになります。
ハイボールはプリン体もない?
プリン体が多く含まれていることで知られているビールでは100mgあたりに5〜6ml程含まれています。
一方のハイボールの原料であるウイスキーは0.1mgと僅かなので、尿酸値が気になる方でも比較的楽しみやすいとお酒と言えるでしょう。
プリン体は肝臓で分解されて尿酸になった後、尿や便となり大概へ排出されます。
プリン体は体内で生成される物質ですが、飲食物から摂取しすぎると血液中の尿酸値が高くなる原因につながりますので注意が必要です。
他のお酒に含まれる糖質は?
ここでウイスキーとその他のアコール飲料の100gあたりにおける糖質量を比較しましょう。
以下の表を見ての通り、梅と砂糖にアルコールを加えて作る梅酒の糖質量は20.7gと最も高くなります。
酎ハイの原料の焼酎は糖質を含まないお酒ですが、ジュースや果汁で割ることで糖質を摂取することになるので注意しましょう。
酒名 | 糖質量 |
---|---|
ウイスキー | 0.0g |
ビール | 3.1g |
日本酒(純米吟醸酒) | 4.1g |
赤ワイン | 1.5g |
白ワイン | 2.0g |
レモンサワー | 7.6g |
梅酒 | 20.7g |
缶チューハイ | 2.8g |
お酒のカロリーの種類とは?ハイボールは低いのか
まず、 アルコールそのものにも、実はカロリーがある事をご存知でしょうか。
これは、「エンプティーカロリー」と呼ばれ、エンプティーとはempty:空っぽの、空の、という意味で、栄養素が全くない(空の)カロリーのことを指します。
実はハイボールで使用されるウィスキー含め、ウォッカや焼酎、ワインやビールなど、どの種類のアルコールにも、このエンプティカロリーがあり、1gあたり7.1kcalです。
エンプティカロリーは、決してカロリーがエンプティ(empty=空っぽ)なのではなく、栄養素がないだけなので、体が代謝する以上の量を飲むと、代謝による処理が追い付かずに、脂肪をつきやすくする体となり体重は増加します。
そのため、カロリーの低いお酒を選んでいてもアルコール量を飲み過ぎると太りやすくなってしまうのです。
また、お酒のカロリーは、お酒そのもののカロリーだけでなく原材料由来の糖質や添加物の糖質が含まれるともっと増えてしまいます。
例えば、あるビール缶100mlあたりだと糖質が3〜5gですが、糖質OFFシリーズだと0gです。
酎ハイだと随分味によってばらつきがありますが、0〜7.8g程度です。
この糖質は、炭水化物にあたるため1gあたりが4kcalの計算になります。
1gあたり4kcalになる糖質を摂り過ぎると体内で脂肪に変わるため、肥満の要因にもなります。
そのため、アルコール度数の高いお酒と、糖質が含まれているお酒はカロリーが高く太りやすくなると言えます。
ハイボールがダイエットに良いと言われていたワケ
実際、ハイボールはウィスキーを炭酸水で割ったものを指すのですが、ウィスキーそのものは蒸留酒(蒸気をお酒にしている)であり糖質がほぼゼロです。
他のアルコールであるワインや日本酒、ビールには原材料の糖質がどうしても含まれてしまいます。
また、果実酒やリキュールは、製造過程で糖分を大量に使用するため、糖質が高くなる傾向にあります。
そのため、ウィスキー(糖質ゼロ)を炭酸水(糖質ゼロ)で割る事でアルコール度数が下げられたハイボールは糖質が含まれずないためアルコールのみのカロリーとなり、ダイエット向きと言われているのです。
ですが、ハイボールがダイエットにいいと言われていたのは、今ではもう古い情報と言っていいかもしれません。
最近の傾向を見ると、企業努力によりビールや酎ハイの糖質カットが実現され、実はハイボールと同じくらい糖質が少なく、そしてカロリーも低い商品があるのです。
また、ハイボールを飲みやすくした商品(コークハイボール、ジンジャーハイボール)など多くの商品が出ており、カロリー、糖質ともに高めのハイボールも増えています。
ダイエット中にお酒を買うなら成分表示に要注意!
まず、カロリーについてですが、ハイボール(味なし)のカロリーは概ねアルコールそのものによる49〜50kcal(100mlあたり)です。
飲みやすく味つきになったハイボール(コークハイ、ジンジャーハイ)のカロリーは65kcalほど、糖類も7.4gほどと一気に増えます。
(各社商品によって差あり)これだとダイエット中には適していませんね。
ちなみにビールはというと、各社違いがありますが概ね44〜50kcal/100ml程度。意外とカロリーは低いですね。ですが、糖質が3〜5g程度と少し多めになります。
もし糖質OFFやZEROの物、または発泡酒を選ぶとカロリーは25〜45kcal/100ml程度、糖質は0〜3g程度であるため、ハイボールよりもずっと摂取カロリーを下げることができるのです。
また、酎ハイのカロリーについて、糖質や度数によっても異なりますが、糖質ZEROやOFFを謳う商品によってはこちらもハイボールよりカロリーが低くなるものもあり、32kcal/100mlというものもあります。
これだとハイボールに比べて半分近いですね。
ですがその代わり、これらのお酒は度数が低くなったり飲みやすくなって飲み過ぎてしまうこともあるので注意が必要です!
逆に酎ハイでも、甘い果汁を使うようなお酒の例だと100mlあたり70kcal近く、糖質8gにもなってしまう商品もあるので、やはり、成分表示を見て買うのが一番です。
もし、お酒を選ぶ時にカロリーが同じもので悩んだら、絶対に糖質が少ない方を選びましょう!
カロリーよりも糖質量の方が太りやすさに直接影響するためです。
お酒が太るといわれる原因は?
カロリーと糖質
お酒のカロリーは、栄養成分が含まれないアルコール成分によるエンプティカロリーと、原材料や割るものの糖質によるカロリーの二つが主体ですが、どちらかというとカロリーよりも糖質量に注意が必要です。
糖質は体内でブドウ糖に分解され、使われる分と蓄えられる分に分かれます。
筋肉や肝臓へと蓄える時に、余剰分は体脂肪となり、太る要因になりかねません。
そのため、お酒からは糖質を過度に摂取しないように注意しましょう。正しく成分表示を確認することが必要です。
おつまみ
お酒を飲んでいるとどうしてもおつまみも食べたくなると思います。
ですが、おつまみを選ぶ時も、炭水化物、糖質は避けて、なるべくあっさりした、枝豆やベジタブルチップス、少量のチーズやナッツがおすすめです。
むくみ
お酒を飲んだ翌日に、むくんでる、太ったと感じるかもしれませんが、この浮腫みはアルコール類を飲み過ぎることで血液中のアルコール濃度が高くなり血管がひろがることで水分の処理が間に合わず起こります。
特に夜は、横になって寝ている間に顔を含めた体全体に水分がまんべんなく溜まるため、顔やまぶたが腫れやすくなります。
そのため、翌日は浮腫んでいても、翌日動いているうちにこの浮腫みは取れるので体重増加も一時的です。
翌日にむくみたくないのであれば、塩分を含むおつまみを控える、利尿作用のある緑茶や小豆茶などを一緒に飲むなどの対策が有効でしょう。
ハイボールを飲むときの注意点をご紹介
上記ではお酒を飲むと太る原因について解説しました。
糖質ゼロのハイボールを飲むときに注意したい点をご紹介します。
ウイスキーの割り方
ウイスキーを炭酸水で割ったハイボールはすっきりとした味になります。
ジンジャーエールやコーラなどで割るハイボールは、ウイスキーの風味が苦手な方でも飲みやすくなります。
飲みやすい反面、清涼飲料水には糖質が多く含まれているため、糖質を気にしている方には炭酸水で割ることをおすすめします。
おつまみ
お酒の中でも比較的辛口のハイボールは、どんなおつまみでも相性がよいです。
せっかく糖質がゼロなので、一緒に食べる物についても気をつけたいところ。
ハイボールによく合う定番の唐揚げやフライドポテトなどの揚げ物は高脂質、チャーハンなどは糖質が多く含まれているため注意が必要です。
ハイボールのおつまみには、糖質の少ないまぐろ・たい・あじなどの刺身や冷奴、焼き鳥の塩味などがおすすめです。
ハイボールはダイエットに向いている?まとめ
ハイボールダイエットのまとめ
- 意外だが、ハイボールはダイエットに最適!という訳ではない。
ビールや酎ハイの方がカロリー、糖質ともに低い商品も存在する。
酎ハイやカクテル、テイスト付きのハイボールなどは糖質量によってカロリーが大きく違うので成分表示をよく見て、糖質が少ないものを選ぼう! - ビールは意外とカロリーは低い。
ただし糖質は比べて含まれているので、ダイエット中に飲みたいときは糖質OFFかフリー、発泡酒を選ぶと、なお良い。 - カロリーや糖質が低いお酒でも、沢山飲んだりおつまみを沢山食べては全然意味がない。
最初に飲む量、食べる量を決めてから飲み始めることをおすすめ。 - 浮腫みたくない日は、塩分の多いおつまみを控えて、利尿作用のあるお茶などを飲めば、多少予防ができる。
ダイエット中でも、飲みたくなったり、社会人として飲まないといけないシチュエーションがあったりしますよね。
ちょっと工夫してお酒を選ぶだけで、ダイエットしながらでも罪悪感なくお酒が楽しめるかも!
いろいろなお酒の成分表示、明日から気にしてみてはいかがでしょうか?