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脂肪冷却の仕組みとは?気になる料金やメリット・デメリットを紹介

脂肪冷却_サムネ
ダイエット
今まで試してきた痩身方法では結果が出なかった
メスやレーザーを使った施術には抵抗感がある

上記のような悩みがあり、ダイエットに行き詰まりを感じている方は多いのではないでしょうか。

どのような痩身方法を選べばよいのかわからず困惑している場合、おすすめしたいのが脂肪冷却による痩身です。

脂肪は温めたほうがよいのではないかと意表を突かれた方は多いことでしょう。

実は、脂肪細胞は一定温度まで冷やすと数を減らすほうに自ら働く性質を持っているのです。

脂肪冷却による施術では上記の働きを利用し、痩身を目指していくものです。

本章を読むことにより、既存のダイエット法が上手くいかずお困りの方々の、今後の選択肢が増えるきっかけになれば幸いです。

脂肪冷却のの重要ポイント
  • 脂肪冷却という新技術のポイントは脂肪のみに焦点を当てられる温度にある
  • 脂肪冷却による細胞の自然死であるため、炎症反応はほとんど起きない
  • 脂肪冷却はエステサロンやクリニックで受けることが出来る
  • エステサロンとクリニックでは精度や費用に違いがある

脂肪冷却とは

脂肪冷却_とは

脂肪冷却とは、脂肪部分のみをシャーベット状に凍らせることで脂肪細胞にダメージを与え、脂肪を徐々に減らしていくという比較的新しい痩身技術です。

脂肪冷却技術が生まれる発端となった出来事は、今から50年ほど前に遡ります。

当時のハーバード大学研究者が、アイスキャンディーを頻繁に食べる子供の頬に脂肪が少ないことを発見したのです。

脂肪が冷却により減少する事象について研究が進み、2008年には米国レーザー学会により脂肪が4℃以下の温度で凍結することが発表されました。

上記発表は、温度を工夫さえすれば正常な細胞を傷つけることなく脂肪のみを凍結させることが出来ることを示唆していました。

2010年には脂肪冷却技術を用いた医療機器がFDAの認可を獲得し、脂肪冷却は世界各国で人気の痩身方法となりました。

日本国内においても2017年に厚生労働省から脂肪冷却装置が認可されたことを機に、最新の痩身技術として注目が集まっています。

脂肪冷却の仕組みとは

脂肪冷却_仕組み

脂肪のみを冷却する仕組みを紐解いていきましょう。

私たちの身体を流れる血管や筋肉などの組織が凍結する温度は、マイナス18℃前後といわれています。

一方、脂肪細胞が凍結する温度は4℃前後とされています。

この温度差を利用して皮膚や血管にはダメージを与えず脂肪細胞のみを凍結するようにしたものが脂肪冷却技術なのです。

それでは、凍結した脂肪細胞はどのように減少していくのでしょうか。

冷却された脂肪細胞はアポトーシス(細胞の自死)を起こしていき、死滅した細胞はゆっくりと時間をかけて老廃物として体外に排出されていきます。

アポトーシスとは炎症による細胞死とは異なり、自然現象においてよく見られる働きです。

例えば、おたまじゃくしが蛙になる際尻尾がなくなることや、胎児が成長過程で人間の形となっていくことにもアポトーシスが働いているのです。

脂肪冷却は細胞の自然死を促すものであるため、身体への悪影響が少ない痩身技術といえるでしょう。

脂肪冷却はどこで出来る?

脂肪冷却_どこで出来る

脂肪冷却の施術はエステサロンやクリニックで受けることが出来ます。

脂肪冷却施術における両者の違いについて、下記にてお話します。

エステとクリニックにおける違いとは?

エステとクリニックにおける施術の違いは、主に使われている機器が医療機器であるかどうかによるものです。

エステでの施術に使われる機器は、医師免許がなくても取り扱いが可能な美容機器です。

一方、クリニックでの施術には医療従事者のみが取り扱うことの出来る医療機器が使用されています。

両者の決定的な違いは機器の性能や出力といえるでしょう。

一般的に、エステにある美容機器は誰にでも取り扱えるように開発されたものなので、クリニックの医療機器と比較すると出力や効果は劣ります。

脂肪細胞を死滅させることは医療行為に該当するため、エステでは本格的な痩身施術を受けることが出来ないのです。

また、安全性やアフターフォローの面においても医療従事者のいるクリニックでは適切な対応を受けることが出来るでしょう。

エステサロンではクリニックに比べると比較的安価な施術を受けることが出来ますが、安全で確実な効果が期待出来るのはクリニックによる施術なのです。

脂肪冷却におけるメリットとデメリット

脂肪を冷やして減らすという新しい試みには、メリットがある一方でデメリットも存在します。

下記にて、脂肪冷却におけるメリットとデメリットを紹介します。

脂肪冷却のメリット

脂肪冷却メリット
  • 身体への負担が少ない
  • 皮下脂肪が多い場合に向いている
  • リバウンドしにくい
  • 施術中の痛みが少ない

身体への負担が少ない

脂肪冷却では、体内に機器を挿入したり脂肪を切除したりすることはありません。

施術部位に傷跡が残ったり、麻酔による痺れが続いたりする心配がないので、気軽に施術を受けることが出来ます。

皮下脂肪が多い場合に向いている

脂肪を吸引して一箇所に集めてから冷却するので、皮下脂肪が厚いほうが施術に向いています。

バナナロールと呼ばれるお尻下の脂肪やお腹まわりといった、皮下脂肪が厚くたるみが生じやすい部位への施術に効果的といえるでしょう。

リバウンドしにくい

食事制限や運動で痩せることが出来たとしても、脂肪細胞を減らすことが出来なければリバウンドしてしまう可能性があります。

脂肪冷却では脂肪細胞の数を減らすことが出来るので、痩身効果を維持しやすいといえるでしょう。

施術中の痛みが少ない

脂肪冷却による痛みはほとんどないため、施術中は眠ってしまう方も多いようです。

初めての方でも気構えることなく施術を受けることが出来ることでしょう。

脂肪冷却のデメリット

脂肪冷却のデメリット
  • 奇異性脂肪過形成を起こす可能性がある
  • 効果が出るまで時間を要する
  • 施術を受けられない方もいる

奇異性脂肪過形成を起こすことがある

脂肪冷却の副作用として、まれに奇異性脂肪過形成が起きることがあります。

副作用による奇異性脂肪過形成とは、何らかの理由により脂肪細胞が増加し、施術を受けた部位に皮下脂肪が蓄積してしまう反応のことを指します。

塊と化した皮下脂肪に痛みは伴わないものの、患部が膨張した見た目となってしまうため痩身効果とは真逆の結果となってしまうのです。

最近では、9月にモデルのリンダ・エヴァンジェリスタが脂肪冷却による上記副作用を発症したと公表したことが話題となりました。

奇異性脂肪過形成が起こった場合、元に戻すための方法としては手術による切除のみとなるのが現状です。

効果が出るまで時間がかかる

冷却により自然死した脂肪細胞ですが、老廃物として体外に排出されるには約2箇月から4箇月の期間が必要です。

上記の理由で、脂肪冷却による痩身効果に即効性は期待出来ないといえるでしょう。

施術を受けられない人もいる

身体への負担が少ない脂肪冷却ではありますが、下記に該当する方は施術を受けることが出来ません。

脂肪冷却を受けられない方
  • 皮下脂肪が極端に少ない
  • レイノー病罹患者である
  • 妊娠中または授乳中である
  • 高血圧や心臓疾患がある
  • 糖尿病などの慢性的な内臓疾患がある

施術を受ける前に注意事項をよく確認しておくことが大切です。

脂肪冷却の施術の流れ

脂肪冷却_施術の流れ

脂肪冷却の具体的な手順を下記にて紹介します。

脂肪冷却の流れ
  1. カウンセリング
  2. 写真撮影
  3. 冷却準備
  4. 吸引
  5. 冷却
  6. マッサージ
  7. 完了

STEP1:カウンセリング

施術の注意事項について説明を受けます。

体質や体調、生活習慣に関するヒアリング後、脂肪を減らしたい部位について相談をします。

STEP2:写真撮影

施術後の経過観察のために、脂肪を取りたい部位の写真を撮ります。

より細かに経過を観察したい場合には、採寸を行います。

STEP3:冷却準備

施術を受ける部位に保湿成分が入った保護シートやジェルをつけます。

皮膚をしっかりと保護しておくことで凍傷や火傷を防ぐことが出来るのです。

保湿した部分にカップ型の装置を当てていきます。

STEP4:吸引

カップに収まっている部位を温めながらゆっくりと真空吸引していきます。

温まり柔らかくなった脂肪が一箇所に集まることで、効率よく冷却することが出来るのです。

STEP5:冷却

真空吸引が終わったら、吸引している部位を30分程度4℃前後で冷却します。

最初のうちは吸引されている感じや冷やされている感覚がありますが、すぐに慣れていきます。

STEP6:マッサージ

冷却が終われば、装置を外して5分ほどマッサージをします。

脂肪が凍結している状態なので、マッサージには多少痛みが生じることがあります。

STEP7:完了

マッサージが終われば施術完了です。

術後はクリニックやサロンの指示に従い、施術当日は安静に過ごしましょう。

また、凍結した脂肪細胞が復活しないよう、施術当日には入浴は控えてくことが必要です。

脂肪冷却出来る部位

脂肪冷却_部位

脂肪冷却が出来る部位は、ある程度皮下脂肪がついている箇所です。

目安としては、指でお肉をつまんだ時に2cm程度の厚みが出来ることが望ましいでしょう。

具体的には下記の部位が挙げられます。

脂肪冷却が出来る部位
  • あご
  • お腹
  • 背中
  • 二の腕
  • 太ももの内側
  • お尻
  • 膝上
  • ブラファット(ハミ肉)

ある程度のお肉がついていれば、全身どこでも施術が可能であることがわかります。

ちなみに、一度の施術で同時進行が可能であるのは2箇所程度となります。

一気に全身の施術を進めることが出来ない点を考慮しておきましょう。

脂肪冷却の料金相場について

脂肪冷却_相場

脂肪冷却にかかる費用はどれくらいなのでしょうか。

下記にてエステサロンとクリニックそれぞれの相場を紹介します。

エステサロンの脂肪冷却

エステでの料金相場はおおよそ2万円から5万円とされています。

ただし、機能性の高い機器を使用している場合や、脂肪冷却にキャピテーションやマッサージなどの施術が組み合わさっている場合などは費用が高額になりがちです。

また、施術にかかる時間や施術を受ける部位の範囲によっても料金は変わってきます。

エステサロンでの施術でも、状況によっては10万円弱まで費用がかかることもあるのです。

クリニックの脂肪冷却

クリニックでの料金相場はおおよそ10万円程度とされています。

クリニックにおける脂肪冷却は自由診療の扱いとなるため、保険適用外となります。

担当医師とのカウンセリングなども含め全てが自己負担となってしまうので、エステに比べると高額な費用となりがちなのです。

施術部位の範囲や施術時間によっては、一度の施術で20万円ほどかかってしまうケースもあります。

脂肪冷却のよくある質問

脂肪冷却_よくある質問

脂肪冷却の頻度や回数はどれくらいですか?

一度の脂肪冷却でおおよそ2割の脂肪細胞を減らすことが出来ます。

皮下脂肪の薄い部位は一度でも効果が期待出来ますが、お尻やお腹など脂肪の厚い箇所は3回程度の施術が理想です。

施術は2箇月に一度のペースで大丈夫です。

内臓脂肪を減らすことは可能ですか?

脂肪冷却により減らすことの出来る脂肪はあくまで皮下脂肪に限ります。

脂肪冷却で凍傷になることはありますか?

脂肪冷却による凍傷の心配はありません。

まず、冷却温度は4℃に保たれており凍傷が起こる0℃まで下がることはありません。

また、脂肪冷却の装置を当てる前に凍傷や火傷から皮膚を保護するように保湿ジェルがたっぷりと塗布されます。

上記により、脂肪冷却による皮膚組織へのダメージを防ぐことが出来るのです。

脂肪冷却の施術はどれくらい時間がかかりますか?

一般的にカウンセリングに30分、一部位の施術に60分程度とされています。

同じ部位を複数回施術することは可能ですか?

脂肪が体外に排出されるまでの期間、十分にダウンタイムを取ることが出来れば繰り返し施術が可能です。

ダウンタイムの期間や施術の進め方などをクリニックやサロンに相談してみましょう。

脂肪冷却のまとめ

脂肪冷却_まとめ

ここまで脂肪冷却のメカニズムやメリット・デメリットについてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。

ここで、記事の要点について改めて紹介します。

脂肪冷却のまとめ
  • 脂肪冷却とは脂肪のみを凍結させることにより脂肪細胞の自然死を促す新しい技術である
  • 脂肪冷却による施術では即効性は期待出来ないが、脂肪を老廃物として排出することで痩身を目指すことが出来る
  • 本格的な施術を希望する場合、エステサロンよりもクリニックでの施術がおすすめである

脂肪冷却はまれに副作用を伴うことがありますが、施術が体質に合えば身体への負担を極力抑えた痩身方法です。

ゆっくりと脂肪を落としていきたい方は、試してみる価値のある痩身技術といえるでしょう。

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