最新号
TVホスピタル2021年1月号
▲画像クリックでインタビューを読む
|
表紙 & インタビュー
上野樹里 さん インタビュー
宇崎竜童 さん |
雑誌概要
雑誌名 | TVホスピタル(テレビホスピタル) |
---|---|
出版社 | 株式会社国道ビル |
創刊 | 2008年6月 |
発行日 | 毎月28日 |
設置病棟数 | 約1,100箇所 (関東圏約600、関西圏約500) |
読者セグメント | 入院患者、家族、見舞客、医療従事者 |
創刊理念
“on the same stage”──難病患者の皆さんも同じステージで
医学が日々進歩を続ける現代においても、全ての病気が克服されたわけではありません。そして、治療が困難であったり、長期に及んだりする患者さんは、その病気とつきあいながら、自らの人生を豊かにしていかなければなりません。
TVホスピタルは2005年、特定疾患であるクローン病と潰瘍性大腸炎の患者さんたちによって創刊されました。つらい症状を抱えながら、健常者と同じように就労し、社会の一員でありつづけるのは大変なことです。しかし、彼らは自らが患者であるという生きた体験の中から、入院病棟におけるTV情報誌の需要に気づき、雑誌という事業モデルを生み出したのです。
ハンデを抱えた方にとって、本当に私たちがすべきこと、一方的に何かを与えることよりも、彼らが彼ら自身の力で社会の一員となれるようなお手伝いではないでしょうか。”on the same stage”──難病患者の皆さんが私たちと同じステージで生き生きと働ける環境作りを、私たちは目指しています。
“change minus to plus”──マイナスをプラスに
私たちが発行するTVホスピタルは、入院病棟に設置され、入院患者やその家族の皆さんにお読みいただいています。病気や怪我で入院された方の誰もが、一日も早く回復したいと願われていることでしょう。TVホスピタルはそんなつらく、退屈な病床での時間を少しでも楽しく、有意義にしていただきたいという思いで創刊いたしました。
人生、山あり谷ありと申しますが、決して楽しいことばかりではありません。病気や怪我で入院し、闘病生活を送ることも、そのひとつといえるでしょう。しかし、病床でのひと時は人生設計を考え直したり、生活習慣を改善したり……自らの過去、現在、そして未来を振り返るきっかけになります。
人生は経験の連続ですが、どんなに厳しい試練に出会おうとも、そこで終わりではありません。そのマイナスの経験を将来に活かすことが出来れば、マイナスをプラスに変えることが出来るのです。TVホスピタルの創刊もクローン病と潰瘍性大腸炎の患者さんたちが自らのマイナスである病気をTV情報誌というプラスに転じたといえるでしょう。
今日、健常者であっても、明日も同じように元気でいられるとは限りません。また、高齢化も進行し、誰しも入院は縁遠いことではないのです。だからこそ、入院というマイナスの経験をプラスに変えていただきたいという思いで、TVホスピタルを発行しつづけていきたいと存じます。