公衆衛生は、国民に正しく教えることが重要

医学博士 中原英臣

医療制度の問題点を鋭く指摘するなど、コメンテーターとしてお馴染みの医学博士・中原英臣氏。細菌学、衛生学を専門とし、新渡戸文化短期大学名誉学長、西武学園医学技術専門学校東京池袋校校長を務めている。

生活様式の変化に伴って衛生管理や清掃方法もアップデートしていくことが必要 

株式会社インフィニット
代表取締役 佐藤佑磨

ジアムーバー酸化水を開発・製造・販売している「エコムーバーグローバルグループ」の東日本代表。非電気分解式次亜塩素酸水の製造と、販売を行い、日本の公衆衛生の改善に尽力している。

佐藤

エコムーバーグローバルJAPANグループは、非電気分解式次亜塩素酸水(精製水同時混合型)であるジアムーバー酸化水の製造とエアーシャワー設備や空間洗浄装置の開発を行う企業です。

食品生産・食品加工業・食品流通・飲食・ホテル・医療介護・産業廃棄物・畜産・肥料、コンサートなどのエンターテインメントなど、様々な業種・業界に製品を提供し、悪臭対策、食中毒防止、水質維持など、公衆衛生改善に寄与してきたと自負しています。

2020年5月28日、経済産業省主導で行われた「新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会」において、新型コロナウイルスに対して次亜塩素酸水が有効か否かの検討が行われましたが、その内容があたかも次亜塩素酸水は新型コロナウイルスに対して効果がなく、また噴霧して使用する方法は危険であるかのような誤解を招く表現がなされてしまいました。

後日、再度、開かれた同委員会の報告会で、「新型コロナウイルス除菌に対して次亜塩素酸水が有効である」と情報は訂正されましたが、現在、その報道は広く浸透していません。

以降、次亜塩素酸水はウイルス対策に効果がないかのような誤解を受けたまま、正しい情報が消費者に広まっていない現状があります。

中原

それはおかしい話です。私が教えている学校では、アルコールアレルギーの生徒さんがいるので、次亜塩素酸水とアルコールの両方を用意しています。アルコールが除菌方法の全てではありません。

理容師や美容師の国家試験には消毒法という科目があり、次亜塩素酸ナトリウム・アルコール・ヨード・紫外線などで消毒をすると、試験にも出ますし、教科書にも書いてあります。

市販されている次亜塩素酸ナトリウムというと漂白剤が代表的ですが、除菌・消毒に効果があるとはいえ、食品や人体を消毒するには、塩素が強過ぎます。

以前、TV番組でヨードの消毒液が新型コロナウイルスに効くというので買占めが起こり、薬局から姿を消しました。

しかし、あれは色が着くので、手や手の触れるところの消毒などには、普段使いが出来ません。

その点、次亜塩素酸水は残留塩素濃度が低いし、ウイルス対策に効果があると昔から認められているのですから、上手に取り入れて使えばいいのです。

佐藤 

新型コロナウイルスの株を保有する大学や研究機関が少ないために、なかなか効果測定が行えないということも、次亜塩素酸水が新型コロナウイルスに効かないのではと、疑念を持たれる原因かもしれません。

中原 

新型コロナウイルスに対する効果を確認する検査に使用するウイルスが、新型コロナウイルスそのものである必要はありません。

普通の風邪もSARSもMERSもコロナウイルスです。

今回、発生している新型コロナウイルスも、これらと等しくエンベローブ構造のウイルスです。コロナウイルスに効くなら、新型にも効くのです。そこを皆さんに正しく認知していただきたいですね。

佐藤 

弊社が取り扱うジアムーバー酸化水は、独自技術で製造した精製水に、食品添加物殺菌料として使われる次亜塩素酸ナトリウムと希塩酸を加え、㏗6・5の弱酸性にコントロールし同時混合する方式を採用しています。

弱酸性であるため、皮膚や物品にダメージを与える心配がありません。

主原料の99%を占める水は、弊社の浄化装置を使用し、水道に含まれる塩素を除去することで軟水化しています。

軟水化すると、混合効率と浸透性が高くなる効果があります。

弊社の浄化装置の技術は、東南アジアの河川や湖水などの汚水処理にも使用されています。

食品加工場では野菜や卵、生の海鮮などを、弊社の除菌水を使用して洗浄しています。

カキなどの貝類に多い腸炎ビブリオ菌やノロウイルスのようにアルコールが効かないエンベローブ構造でないものにも、新型コロナウイルスのようなエンベローブ構造のものにも効果を発揮します。

これまで畜産業では牛や鳥などの家畜の感染症が予防されたとか、産業廃棄物を扱う業界からは悪臭から解放されたなど、感謝の声が寄せられていたのに、原料の水質まで安全性にとことんこだわってきた製品が、今回の誤った報道で本当に安全なのかと質問されるようになってしまいました。

中原 

一番大事なのは、TVなどのメディアが正しい報道をすることです。

新型コロナウイルス対策としてマスクをしてアルコールで手を除菌していればよいとばかりに報道していますが、私は流行の最初の頃からTVや雑誌の取材に出演する度に、使い捨ての手袋を推奨しています。

しかし、こういった大切なことが繰り返し報道されることはありません。

次亜塩素酸水も同様の扱いをされ、アルコールではウイルスや細菌を除去出来ないところにまで、広く使用することが出来るのに、積極的には報道されていませんね。

公衆衛生は、国民に正しく教えることが重要なのです。

日本人は堅実な国民性だから、正しい情報さえあれば、自分たちで自分の健康を守れるはず。

感染症予防に適している製品だと周知されたら、次亜塩素酸水はもっと使用されるはずです。御社の製品は食材をそのまま洗えて、そのまま食べられるのですか。

佐藤 

はい。

食品全般を洗浄して、そのまま食べていただけます。

次亜塩素酸水は有機物と接触すると、素早く反応して水に戻るため、食品を洗った後の残留塩素の心配は殆どありません。

食品だけではなく食器や厨房機器などの除菌や、介護施設の居室などの消臭、感染症対策として、入浴介助の現場でも導入実績があります。

中原 

食品も洗えますよと、TVを通して見せてくれたらいいのに。

TVが取り上げて報道してくれないなら、こうしてTVホスピタルなどの媒体で公衆衛生や健康に関して意識の高い方に知っていただくなどの活動が有効かもしれません。

佐藤 

日本人は綺麗好きで衛生観念が高いといわれている中で、これだけ新型コロナウイルス感染が騒がれるのは、今までの意識の上での対処だけでは不十分だということでしょうか

中原 

アジア全体から見ると決していい成績ではないけれど、欧米と比較すると、日本は重症者が少ないです。

それは日本人は、衛生観念が強く、マスクの着用や手洗いを励行したり、集団行動に協力的で外出を自粛したりする──真面目な国民性が関係していると思います。

欧米人が数日おきにシャワーだけで済ませる入浴だって、日本人は毎日、浴槽にきちんと浸かります。

昔の漫画やドラマでは家の主人が帰宅すると、奥さんが「あなた、お風呂にする、それとも食事にするの」という台詞があるくらい(笑)。

一番の違いは、欧米は土足の文化です。

土足だと新型コロナウイスも含め様々なウイルスや菌を外から屋内に持ち込むことになります。

日本国内で院内感染が増えた最大の原因は、土足の病院が増えたからです。

大きな病院ほどその傾向が高い。

ベッドの文化になってもスリッパに履き替える小規模医院が多く残ったのは、それは昔の畳の病院の名残でしょう。

欧米人が昼間、病院に行って、その靴で寝るまで家の中で過ごすとしたら、感染の機会は増えると思います。

佐藤 

生活の様式が欧米化してきたのに、清掃の方法が時代に追い付いていないということでしょうか。

中原 

そうともいえるでしょう。

生活様式の変化と清掃方法のギャップを埋める手段として、次亜塩素酸水のような製品は役に立ちますね。

例えば土足で歩く屋内の床面の清掃に、次亜塩素酸水を使用したり、人が集まる場所で手が触れるところを拭いたりすれば効果的でしょう。

火の心配がありますから、アルコールを床面に撒くわけにはいかないですからね。

私の家にはアルコールと次亜塩素酸水が必ず置いてあります。

うちの家内が以前ノロウイルスに感染しまして、それ以来、次亜塩素酸水を買ってきて、家の除菌をしています。

やはり消毒や除菌は大事ですよ。

佐藤 

生活様式の変化に伴って衛生管理や清掃方法もアップデートしていく必要があるということですね。

弊社は既に、食に関する衛生管理手法(HACCP)への取り組みや、必要不可欠な室内換気に対して、陰圧式ヘパフィルター付多機能空間洗浄機を市場へ導入するなどの活動をしています。

これからも環境衛生に貢献して行きたいと考えています。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事