独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が、第4回「新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会」を2020年5月28日に開催。

そこで、新型コロナウイルスに対して次亜塩素酸水が有効であるかどうかの検討を行いました。

同年5月29日 NITEから中間報告にて、「次亜塩素酸水の販売実態」についてと、「空間噴霧」についてのファクトシートが公開され、その内容があたかも次亜塩素酸水は新型コロナウイルスに対して効力はなく、噴霧して使用する方法は危険であるかのような表現でした。

TVホスピタルでは、広く空間噴霧や手指除菌などに使われている次亜塩素酸水が、危険なのか、安全なのか、公共機関やエンターテインメント業界で広く使用されているエコムーバー酸化水を開発販売する、エコムーバーグローバルJAPAN株式会社の代表取締役、吉田典弘氏に解説していただきました。

Q.次亜塩素酸水の効果の有無や安全性について批判的な意見が各メディアやSNSで頻繁に取り上げられていますが、何が起きているのでしょうか?

今回のNITEの中間発表は、次亜塩素酸水が新型コロナウイルスに対し効力がなく、空間噴霧は危険であるかのような誤認を誘導する内容だったため、現在、次亜塩素酸水を製造する企業や、その製品を活用する企業、大学や大学病院などの研究機関により議論や反論が行われています。


SNSでは次亜塩素酸水全てが危険であるかのようなデマが飛び交い、6月4日には文部科学省が学校内の消毒に次亜塩素酸水を使用しないように通達を出すなど、ひとつの社会問題となっているといっても過言ではないでしょう。

本来安全で有効な製品が、これらの誤解により使用されなくなることは、ますますの新型コロナウイルスの流行を招き、食中毒やその他感染症の予防を妨げることにほかなりません。

世界の衛生環境改善のためにも、正しい情報を皆さんに広く知っていただきたく、弊社含め、業界全体で広報に力を入れています。


まずは、誤認誘導の根拠として、NITEが発表したファクトシートの中から部分的に問題点を抜粋し、それに対し訂正の意見を述べます。

誤 NITEのファクトシート内での記述

「現時点(2020年5月29日)において、次亜塩素酸水の新型コロナウイルスへの有効性は確認されていない

正 2020年5月26日更新、帯広畜産大学での研究結果の発表

帯広畜産大学での研究結果の発表同大学獣医学研究部門の小川晴子教授及びグローバルアグロメディシン研究センターの武田洋平特任助教らの研究グループが、新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の不活化効果を証明しました

2020年6月1日、北海道大学玉城名誉教授と北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターが協力し、NITEの中間報告対象と同じ条件下での試験結果を発表。

次亜塩素酸水(㏗5・5、40 ppm)を使用し、新型コロナウイルスが30秒で不活化された
このように国内の研究機関で次亜塩素酸水は新型コロナウイルスを不活性化するというデータが出ています。

誤 ⑴WHOの見解

COVID–19 について、噴霧や燻蒸による環境表面への消毒剤の日常的な使用は推奨されないとする。

正 ⑴については消毒剤の噴霧とあります。

消毒剤として分類されているものを例に挙げると、エタノール・ホルマリン・ヨードチンキ・オキシドール・次亜塩素酸ナトリウムなど。

これらの薬剤を空間中噴霧すれば、健康被害が及ぶことは想像にたやすく、これは誤認誘導であるといえるのではないでしょうか。

誤  ⑷厚生労働省からの注意

社会福祉施設等において、次亜塩素酸ナトリウム液の噴霧は、「吸引すると有害であり、効果が 不確実であることから行わないこと」としている。

正 ⑷に関しては、次亜塩素酸ナトリウム液の噴霧に対して言及されています。

今回ファクトシートの表題である次亜塩素酸水とは異なる性質のものです。

Q.次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の違いを教えてください

次亜塩素酸水

厚生労働省からの指針により食品衛生法で生成方法が指導されている食品添加物。

厚生労働省は「食塩や塩酸を水に溶かして電気分解したもの」と定義し、「弱酸性次亜塩素酸水の微生物に対する殺菌効果及び食品に対する殺菌効果の試験では殺菌効果があることが示された」と公表しています。

酸性度、アルカリ度、濃度、添加物の有無によって安全性が左右されるので、空間噴霧や手指消毒に使用する場合は「安全チェックシート」がある製品かどうか確認する必要があります。

次亜塩素酸ナトリウム

殺菌や漂白の効果がある塩素系の消毒剤の一種です。

塩素系除菌漂白剤の主成分で、食品製造の分野では食品添加物殺菌料として広く活用されています。

ノロウイルス、インフルエンザウイルス、サルモネラ菌、チフス菌、大腸菌などに有効です。

非常に強いアルカリ性で、消毒に使用する際は用途に応じて0.1%(1,000ppm)~0.02%(200ppm)に希釈して使います。

皮膚への刺激が強く、酸性洗剤と混ぜると有毒ガスが発生する危険があるため、取り扱いには厳重な注意が必要です。

次亜塩素酸水とは殺菌成分を持つ水溶液です。

今回NITEが評価対象とする次亜塩素酸水とは、厚生労働省が定めた通り「食塩や塩酸を水に溶かして電気分解したもの」を指します。


弊社が取り扱うジアムーバー酸化水は、独自技術で製造した精製水に、食品添加物殺菌料として使われる次亜塩素酸ナトリウムと希塩酸を加え弱酸性に㏗コントロールし同時混合する方式(混合方式)を採用しています。

弱酸性であるため、皮膚や物品にダメージを与える心配がありません。

厳密に分類すれば次亜塩素酸水ではありませんが、今回経済産業省主導のNITE中間発表により、弊社製品を含む人体に影響がなく、公衆衛生の改善に有効な、実績ある次亜塩素酸水以外の製品まで同時に誤解を受けている現状です。

Q.今回問題になっている空間噴霧とはどのようなことをさすのでしょうか?

空気に浮遊しているウイルスや菌は空気の入れ替えで排除します。

床面や手の振れる場所に非常に多い付着菌を少なくするために行うのが空間噴霧です。

超音波加湿器などで次亜塩素酸水を噴霧し、吹き上がった微細粒子が空間を漂い除菌作用を発揮しながら重力によって落ちてきます。

噴霧する際は濃度を制御・管理しなければなりません。

次亜塩素酸の安全性を示す代替指標は塩素ガスの濃度です。

労働安全衛生法の基準および日本産業衛生学会による許容濃度が0・5ppm(500ppb)と定められ、この基準を超えない噴霧が安全とされています。

90立方メートルの無人で空気の入れ替えがない締め切った会議室で、弱酸性次亜塩素酸水溶液(㏗5・8、50 ppm)を2時間超音波噴霧した実験では、噴霧口は床から約1m、噴霧機から約2mの地点での床面の塩素ガス濃度は20 ppb 、天井に近い270㎝地点では7ppbというデータが出ています。

過剰噴霧した実験でも、約120ppbで濃度が一定するという結果を報告があります。


ちなみに水道水中の遊離残留塩素(次亜塩素酸)濃度は、各家庭の蛇口を出た時点で1リットル当たり0・1ppm(100ppb)以上、1ppm(1,000ppb)以下に保持するよう定められています。

つまり、弱酸性次亜塩素酸水の空間噴霧で残留する塩素ガス濃度は、水道水1リットルに含まれる塩素にも満たないというわけです。

いかに安全かは水道と比べていただければよくわかっていただけると思います。


弊社では水道水に含まれるカルシウムや塩素分などを高性能浄水器により取り除いたアルカリ精製水を99%使用してジアムーバー酸化水を生成しています。

これは日本全国、世界のどの地域でも安定した品質の製品を製造し、ご提供するために必要な配慮です。

また、弊社は毎月エコムーバー株式会社より酸化水生成装置のメンテナンスを受け酸化水生成時の安定性を確保。

エコムーバーグローバル西日本、エコムーバーグローバル東日本など弊社グループにて全国への供給体制をサポートしています。

人体や生物に影響なく除菌水の噴霧を行うには、このように徹底した品質の安定化と管理が必要だと考えています。

Q. 効果がある除菌水はどんなものですか?

次亜塩素酸ナトリウムの希薄水溶液の㏗は7・5~10。微酸性次亜塩素酸水の㏗は㏗5~6・5以下。㏗5~6が最も殺菌効果が強力であることがわかっています。

次亜塩素酸ナトリウム溶液ではアルカリ度が高く皮膚に触れると荒れることがあります。

㏗5~6の次亜塩素酸水では手荒れなどは起きませんが、微酸性次亜塩素酸水を標榜しているにもかかわらず㏗のコントロールがあいまいな製品や、製造から日数が経っており殺菌効果がほとんどないものなどあるので、安全データシートを開示している信頼出来る企業の製品を選ぶことが重要です。

Q. 次亜塩素酸水や除菌水は新型コロナウイルスを不活性化出来るのでしょうか?

新型コロナウイルスやインフルエンザは脂質で構成されるエンベロープと呼ばれる膜を表面に持っています。

コロナウイルスの表面のエンベロープはアルコールや石鹸などの手洗いで破壊可能です。

エンベロープタイプのウイルスの殺菌にはアルコールと共に次亜塩素酸が効果的なことが各研究機関の調査で明らかになっています。

次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムの比較を見ると次亜塩素酸のほうが効果が高く、次亜塩素酸ナトリウム1,000ppmは次亜塩素酸水12・5ppmに相当します。

抗ウイルス作用に関して、次亜塩素酸は次亜塩素酸ナトリウムの80倍の効果があると2009年厚生労働省発表の「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性」という資料の中で明言していますので、その効果は明らかです。

Q. 消費者が安全かつ除菌に効果的な除菌水を購入するにはどんなことに気を付けたらよいのでしょうか

安全性データシートを公開しているか、製品に製造日時と使用期限を明確に記載しているかを確認するとよいでしょう。

空間噴霧や手指消毒には㏗も重要で、弱酸性である㏗5~6が人体に悪影響なく最も除菌効果が高いとされています。

今回、次亜塩素酸水の有効性と安全性についてご説明させていただきましたが、「除菌水」を標榜した標品で、品質管理のずさんさから十分な除菌効果が得られないものや、人体に影響を及ぼす可能性があるような添加物が含まれたものも出回っており、これらが安全な製品と混同され非難の対象になっているのも事実です。

間違った情報を訂正しつつ、人類に役に立つ除菌水の正しい使い方を広報していくことも、私たち販売側が責任をもって消費者に提供するサービスのひとつだと思っています。

※本記事は2020年6月23日(火)制作の記事です。

2020年6月26日(金)発表の、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)による
 新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価についての最終報告」では、次亜塩素酸水の有効性が認められ、次亜塩素酸水(電解型/非電解型)は有効塩素濃度35ppm以上 」と報告されています。

参考:https://www.nite.go.jp/information/osirase20200626.html

取材協力/エコムーバーグローバルJAPAN株式会社

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