
最近、ココナッツを食べたのはいつですか?
ココナッツは、あまり家庭の食卓に上がらない、そんな印象があるかもしれません。
ですがココナッツは、ダイエットや美容だけでなく健康食材としても効果があるため、美味しくて取り入れやすいスーパーフードとして、世界中で愛されているのです。
そんなココナッツの成分と効果を知れば、きっと毎日の食事に取り入れてみたくなるはずです!
ココナッツってどの部分を食べているの?
ココナッツは、
実、実を抽出して精製したオイル、ココナッツウォーターの3つの部分に分けられます。
つまり、外側の殻以外は全部余すことなく食べることができるのですが、
それぞれ成分に違いがあるので健康効果も異なります。
ココナッツの実
ココナッツの実は、殻の内側の白い部分(固形胚乳)のことで、
不溶性食物繊維であるセルロースがとても豊富に含まれており、
他にもカリウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれています。
食品:ココナッツフレーク(クッキーやケーキのトッピング、サラダ)、ナタデココ、グルテンフリーのココナッツ小麦粉、スパイス 等
まず、豊富に含まれる食物繊維にはカロリーが無いため、ダイエット向きと言えます。
また、大腸菌の働きで善玉菌の餌になり、腸内で善玉菌を増やすというメリットがあります。
不溶性の食物繊維はゴボウなどにも多く含まれており、
水分をよく吸収して便をかさ増しし、腸が刺激されることでスムーズな排便を促します。
これらの働きによって、便秘やお腹のハリを改善し、スッキリとしたお腹を目指せる効果があります。
ココナッツオイル
ココナッツの実を精製したもので、
中鎖脂肪酸(MCT:Medium−Chain Tryaclglycerols)という身体が分解しやすく身体に蓄積しにくい油でできています。
また、その中にラウリン酸、カプリン酸という成分も含まれています。
食品:ココナッツオイル、オイルを含んだ商品(シャンプー、ボディクリーム、メイク用品など)
MCTは消化吸収されることで、油からすぐにエネルギー化されるため、
体脂肪として蓄積されにくいというメリットがあります。
このMCTを含む主な食材は、牛乳、乳製品、ココナッツオイルなどのヤシ油です。
牛乳などの乳製品から摂取してもいいのですが、油はドレッシングや調味料として日々の食事に取り入れやすいこともあり、ココナッツ由来のMCTオイルはとても重宝されています。
また、乳アレルギーやベジタリアンの方にとってもココナッツオイルは使いやすいようです。
さらに、MCTの中に含まれるラウリン酸、カプリン酸は、それぞれ抗菌作用のある成分で、
胃内、腸内でバクテリアや真菌を取り除くことで、消化管の働きを正常に保つことができます。
また、ラウリン酸は抗酸化作用があり、免疫力をアップすることができ、代謝を高めて消化を促す働きもあります。
その他にも、ココナッツオイルは保湿効果が高くビタミンEを含んでいることから、
抗酸化作用によるアンチエイジングが期待できるため、美容製品にも取り入れられています。
自然由来の成分であるため、アレルギーや発疹などのリスクも少ないというメリットがあります。
髪のオイルや、ボディークリーム、顔パックなどの美容製品も人気です。
ココナッツウォーター
ココナッツウォーターは、ココナッツに穴を開けて中身だけ飲むイメージかもしれませんが、
手軽に紙パックで市販されているものもたくさんあります。
成分のほとんどが水分で、果物由来のミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム)がバランスよく含まれています。
ミネラル類は他の果物や牛乳,野菜などでも摂取することができますが、
例えば運動後、水を飲む機会に代わりにココナッツウォーターを飲んだり、
果物をあまり食べる習慣のない方がココナッツウォーターを取り入れたりすることで
水分もミネラルも自然に近い形で体に取り入れることができます。
体内のミネラルバランスが崩れると
身体がむくんだり、足などの筋肉がつりやすくなったり、
長期的な影響として骨がもろくなったり代謝が落ちるなどの影響があります。
食事をバランスよくとる事が一番大事ですが、果物を毎日食べるのって意外と大変ですよね。
その点、ココナッツウォーターだと簡単に日々の食事にプラスでき、外出先でも簡単に摂取できます。
ココナッツを日々の食事に!
ココナッツは腸内環境や免疫力、ダイエット、保湿、抗酸化作用などの効果があることがわかっていますが、
具体的に、どのようにして食事に取り入れれば良いでしょうか。
ココナッツウォーター:運動後や朝食のお供として飲むとミネラル補給の元として効果的。
飲み過ぎると体を冷やしたりトイレが近くなったりするので、一日1本程度の摂取量を守るようにする。
ココナッツオイル:コーヒーやココア、野菜スムージーなどコップ一杯に、小さじ1杯のオイルを入れる。
ココナッツのオイルは20度以下では固まってしまうため、暖かい飲み物に入れた方が溶けやすい。
カレーや煮込み料理にも入れることでアレンジができる。
ココナッツフラワー:ココナッツを加工して小麦粉として使えるようにしたもの。
食物繊維豊富で低糖質、グルテンフリーであるため、小麦粉アレルギーでも食べられる。
マフィンや蒸しパン、クッキーなどが作れる。
ココナッツチャンク:乾燥させたココナッツの実の細切れ。お菓子のトッピングや、ヨーグルトに混ぜて食べる。
MCTオイル(ココナッツ由来):ココナッツオイルから、MCT成分のみ抽出したオイルで、ココナッツの味や香りがしないため食事に合わせやすい。
サラダにかける、コーヒーやジュースに混ぜるなど。
まとめ
- ココナッツの食べることができる部位は、白い実の部分,実から抽出したオイル,中の水分(ココナッツウォーター)の3つがある。
- ココナッツの実の部分は、豊富な食物繊維とミネラルの働きで、ダイエット,整腸作用が期待できる。
- ココナッツオイルは、MCTを含んでおり、代謝アップや抗酸化作用、ダイエットに有効。
- ココナッツウォーターは、運動後の水分補給やフルーツの代わりに摂取することでバランスよくミネラル摂取ができる。
- 日々の食事には、ココナッツの実そのものだけでなく、オイルやココナッツフラワー、スパイスなども活用できる。
日本では、ココナッツ丸ごと売っているところは見かけませんが、オイルや飲料、フレーク、スパイスや小麦粉として商品化されているものがかなり多くあり、日々の料理に取り入れることは意外と難しくありません。
ダイエットがしたい,むくみがひどい,便秘に悩んでいる,そんな方だけでなく
免疫力アップやアンチエイジング(抗酸化作用)が気になる方も
夏に向けて、ココナッツを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?