重い乳がんを患いながら、一般的な化学療法は一切行わず、それでも10数年再発なしでいる女性医師がいるとしたら、希望や勇気になると思いませんか。

西洋医学、東洋医学といった垣根に囚われず、患者に合わせた最適な医療の提供を目的としたクリニックを営んでいる星子尚美先生

自身が乳がんを患った経験を活かし、病気になりにくい体づくりや未病の段階での早期発見に尽力。食事や規則正しい生活に関する指導も行っています。そんな星子先生に今回はがん治療についてお話を伺いました。

標準治療(現代医療)の限界

がんの標準治療の柱となる三大療法(手術、抗がん剤、放射線)は、必要に応じて取り入れるべきだとは思いますが、メリットもあればデメリットもあり、いずれも免疫力を低下させることを忘れてはいけません。

私自身、放射線科の専門医であり、放射線治療をはじめとしたがん治療の現場を経験した上での意見をいうと、例えば手術のデメリットは体力を奪うことです。

抗がん剤はがん細胞だけでなく正常な細胞をも傷つけ、治療が完了する頃には免疫が著しく低下することになります。また、放射線についても正常な組織まで傷つける可能性があります。

標準治療でがんが治癒した、あるいは治癒したように見える状態になったとしても、体力や免疫力が低下しているので、再発や別の病気のリスクはがん治療前よりも高まるのです。

自分自身のがんと気づき

実は、私自身ががんサバイバー。過去に乳がんを患ったことがあります。

がんが見つかった当時、私は家庭内にストレスを抱えており、加えて患者さんの治療を優先するあまり、多忙を極め食事などに気を遣う暇もないといった日々を送っていました。それが災いしたのか、乳がんになってしまいました。

私は医師ですので、当然自分が乳がんであることに気がついていました。それでもすぐに医療機関を受診出来ないほど多忙を極めていたのです。

乳がんがこれ以上放置出来ないくらいに進行した頃、やっと専門病院を受診することが出来ました。リンパ節転移するほど進行しており、やむなく手術を選択したのです。

標準治療では術後に抗がん剤や放射線による治療を行うのですが、前述のリスクを考え、私は術後、抗がん剤や放射線による治療は一切拒否し、規則正しい生活や食事療法などの統合医療によって免疫力を向上させることで、自身のがん治療を行うことを決めました。

その後10数年が経過しますが、がんは再発することなく健康で快適な生活を送ることが出来ています。

がんは生活習慣病

皆さんは、がんは突然発症する病気(急性疾患)だと思っていませんか。

そんなことはありません。がんは生活習慣病、慢性疾患といっても差し支えありません。

簡単にいえば、がんは遺伝子が傷ついて出来る病気です。人間の体の中では毎日数千個のがん細胞が生まれています。

本来、これらのエラーは遺伝子に組み込まれた仕組みによって、自動的に修復されたり、修復しきれなかったがん細胞は免疫によって排除されるのですが、不規則な生活、偏った食事やストレスによって免疫が低下することによって、がん細胞が生き延びて増殖した結果、「がん」という病気になるのです。

つまり、がんを物理的に取り除いたところで、これまで通りの生活をしていれば再発してしまうといっても差し支えありません。

がんは突然やってくる不運ではないのです。

がんに「二度と」ならない生活を

がんは、生活習慣によって罹患のリスクが上がるということは、ここまで解説した通りです。

では、どのような生活を送れば、がんを予防し、再発を防ぐことが出来るのでしょうか。

一番は食事の改善です。

農薬などが使われている野菜や、抗生物質を投与されている畜産物の肉は避けるようにしましょう。

例えば、健康にいいといわれている牛乳が、実は健康に悪影響を及ぼす可能性があることはあまり知られていません。

多くの乳牛は狭い牛舎に繋がれています。そのような環境ですから病気になることも多く、その度に抗生物質を投与されています。また、度重なる妊娠や何度も搾乳されることなどが原因で、多くの乳牛は乳房炎を発症します。この時の治療にも抗生物質が使われているのです。

また、牛乳には多くのリンや人間が分解することが難しいα-カゼインが含まれているため、体によいとはいい難い飲み物であると、私は考えています。

ファストフードやコンビニなどで売っている添加物が多く含まれる食事も、がんのリスクを高めます。

まずは、ご自身で炊飯し、おにぎりを握るところからで結構です。出来るだけ添加物のない食事を作っていただくことを習慣にしましょう。

特にお勧めなのが「玄米+雑穀」です。

雑穀にはビタミンやミネラルなどが多く含まれ、現代人に不足しがちな栄養素を補ってくれます。玄米や雑穀に豊富に含まれる食物繊維は、腸内で善玉菌の餌になります。善玉菌の増殖を助け、便の量を増し、排出を促進することで、腸内環境を整える効果があります。

人間の免疫の60~70%は腸に集中しているといわれています。腸内環境を整えることは免疫力向上にはとても重要なことです。乳酸菌などの善玉菌が体によいとされるのも、悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を正常に保つことで、免疫力を高める働きがあるからです。

私自身、がん発症前は便秘に悩まされることがありましたが、生活習慣や食事を改善してからは快調です。

医療による予防

ご家庭で出来る生活習慣の改善とは別に、医療による予防、治療もセットで行うとよいでしょう。

まずは腸内洗浄です。先述の通り腸は免疫にとって重要な役割を果たしています。

腸に宿便や重金属といった毒性の高い物質など不要なものが溜まると、免疫が低下し、がんのリスクが高まります。腸内洗浄によって腸内を綺麗にすることで免疫力を高めることが出来るのです。

次に高濃度ビタミンC点滴です。ビタミンCは「命の物質」といわれるほど人間にとって非常に大事な栄養素です。

人間と霊長類、モルモットなどはビタミンCを体内で生成することが出来ません。しかし、その他の生物はビタミンCを体内で作ることが出来ます。

例えば、ヤギは病気になると体内で通常時の約50倍のビタミンCを生成することで、自らの免疫を高めます。私達ヒトにはそれが出来ませんから、高濃度にするには点滴でビタミンCを補う必要があるのです。

免疫が高まれば、新型コロナウイルスに感染しても発症を抑えることが出来るかもしれません。

がん三大治療以外の選択肢

最後に、ここまで読んでくださった読者の中には、標準治療に不安がある方もいることでしょう。

そんな方に対して当院では6種複合免疫療法やBAK療法、遺伝子治療など、抗がん剤とは異なる全身療法を用いて、免疫を高める治療を提供しています。

6種複合免疫療法

以下6種の免疫細胞を一度体外に取り出して培養し、増殖・活性化させた後、再び体内に戻すことで、免疫を増強する療法です。

  • キラーT細胞
  • NK細胞
  • NKT細胞
  • γδT細胞
  • 樹状細胞
  • ヘルパーT細胞

複数の免疫細胞を増強することで、より高い効果が期待出来ます。

BAK療法

免疫細胞の中でも特にがんへの攻撃性に優れる以下の2種を培養し、増殖・活性化させた後、再び体内に戻すことで、免疫力を増強する療法です。

  • NK細胞
  • γδT細胞

6種複合免疫療法同様、自己の免疫細胞であるため、副作用がありません。点滴による治療なので入院の必要もないため、患者の負担が少ないのも特長です。

また、NK細胞とγδT細胞は、脳内麻薬であるβ-エンドルフィンと同様の成分を出すといわれ、末期がんの患者でも痛みをある態度抑えることが出来ます。

まとめ

・がんは生活習慣病や慢性疾患と同様であると考える

・規則正しい生活と食事は、がんの予防、再発に有効である

・腸内洗浄や高濃度ビタミンC点滴といった医療もセットで取り入れる

・標準治療以外の選択肢があることも知っておく

少しでもがんや健康に不安がある方は、私のクリニックに相談にいらしてください。私自身ががんを経験したからこそ、患者さんの不安な気持ちがわかります。

今、世界は新コロナウイルスのパニックの最中にあり、特に免疫が下がっているがん患者の皆さんは恐怖を感じる毎日々を送られていると思います。ひとりでも多くの方の不安が和らぎ、希望を持って治療に臨めるよう、心から願っています。

取材協力

星子クリニック
院長 星子尚美 先生
〒108-0074 東京都港区高輪4-18-10
TEL : 03-6447-7818
URL: https://hoshiko-clinic.com/

【月~金】午前9:30~13:00 午後14:00~18:30

【土】午前9:30~13:30

【日祝日】休診

【昼食時間】12:00~13:30 (月~金)

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