普段わたしたちは、体臭や家のあちこちで気になる悪臭を「消臭」して、清潔感を保ちなが快適にら暮らしています。
ですがひとこと「消臭」といっても、その仕組みはあまり知られていません。

「消臭ってどんな仕組みで臭いを消してるの?」
「そもそも悪臭って何が原因なの?」

このようなことが気になる方も多いのではないでしょうか。

実は消臭には4種類の方法があります。
それがこちら。

  1. 科学的消臭法
  2. 物理的消臭法
  3. 感覚的消臭法
  4. 生物的消臭法

あまり聞き馴染みのない言葉だと思いますので、くわしく解説していきます。

他にもこの記事では以下の3つもご紹介します。

  • 悪臭のメカニズム
  • 普段からできる消臭方法
  • 複合臭のメカニズム

この記事を読んで消臭と悪臭のメカニズムを知り、毎日より快適に過ごしましょう。

1.化学的消臭法とは

悪臭そのものを化学反応させて消臭する方法のことをいいます。
この化学反応というのは、悪臭成分を直接反応させる中和反応や、酸化物と合わせて酸化させる酸化反応があります。

身近なものだと、お茶に含まれるポリフェノールや重曹、クエン酸などが当てはまります。

2.物理的消臭法とは

悪臭を吸着して包み込んだり、抑え込んで消臭する方法のことをいいます。

玄関の靴箱や冷蔵庫でよく使われている活性炭・備長炭などが当てはまり、悪臭成分を吸着させて取り込み、放さない作用を持っています。

3.感覚的消臭法とは

感覚的消臭法には2種類あり、マスキング法ペアリング消臭があります。

マスキング法:

いい香りを悪臭より強く流し、悪臭を感じさせなくして消臭する方法のことをいいます。

トイレの芳香剤が当てはまります。

ただし、強い香りは人によっては不快感を与えるため、近年ではあまり使われません。

ペアリング消臭:

悪臭をいい香りの一部として取り込み、さらにいい香りに変えて消臭する方法のことをいいます。
現在、消臭芳香剤にはこのペアリング消臭が主に使われています。

マスキング法のような強い香りを使わなくて済むため、スッキリさわやかな香りを使って消臭できるためです。

4.生物的消臭法とは

悪臭物質の元となる菌やカビの繁殖を抑えたり、バクテリアを分解して消臭する方法のことをいいます。

トイレやキッチンで使われる除菌剤や、抗菌性のある香料などが当てはまります。

4種類ある消臭法ですが、それぞれの特徴を活かして、その仕組みが消臭グッズに使われています。
多くの消臭剤は、1~4の仕組みを組み合わせて消臭効果をアップさせています。

悪臭のメカニズムと消臭方法

そもそも、消臭しなければならないような「悪臭」は、いったいどのように生まれるのでしょうか。

身近で生まれる悪臭成分には多くの種類がありますが、特に多いものは以下のようなものがあります。

  • トリメチルアミン
  • 硫化水素
  • アンモニア
  • メチルメルカプタン
  • イソ吉草酸(いそきっそうさん)
  • アセトアルデヒド

これらは悪臭防止法特定悪臭物質に定められており、悪臭の根源となるものです。
嫌なニオイで自分もまわりの人も不快にさせないために、まずはメカニズムを知っておきましょう。

それぞれくわしく見ていきます。

トリメチルアミン

魚の生臭いニオイの成分です。
魚を常温で放置し菌が繁殖することでニオイが発生します。

完全に腐った魚のニオイは消せませんが、酢で洗い酸性物質と中和させることでニオイを抑えることができます。

硫化水素

卵が腐ったような鼻がツンとするニオイで、とくにトイレで発生しやすいです。

トイレ用の消臭スプレーは銅や鉄などの金属イオンが含まれており、化学的消臭法を使い消臭することができます。

アンモニア

汗や尿のニオイの成分となっており、硫化水素と同様にトイレで発生しやすいです。

アンモニアを消臭するには、硫化水素と同じく化学的消臭法が有効です。アンモニアはアルカリ性であるため、酸性であるクエン酸を利用すると、アンモニアを中和して、匂いを消す効果があります。

メチルメルカプタン

腐った玉ねぎのようなニオイがする成分で、口臭の原因になっています。
食べかすや唾液に含まれるタンパク質が、口の中の菌により分解されてニオイが発生します。

ニオイを抑える方法としては、丁寧に歯磨きをし食べかすを除去したり、ガムを噛んで唾液を増やすことでニオイを抑えることができます。

イソ吉草酸(いそきっそうさん)

足のニオイ元となる成分です。
足の細菌が増殖することでこのイソ吉草酸が増え、足の悪臭の原因となります。

ニオイを抑える方法として、使わなくなった靴下やストッキングに重曹を入れ、靴の中に入れて一晩置く方法があります。
また、イソ吉草酸を発生させる「細菌」を根絶させる方法として、使い終わったお茶の出がらしを乾燥させ、靴の中に入れて一晩置く方法があります。

どちらも靴の中に入れるだけで手軽にできるのでオススメですよ。

アセトアルデヒド

タバコ臭といわれるニオイの原因となっています。

タバコには数千種類の不快なニオイがする化学物質が含まれており、壁や衣類についたニオイは洗わない限りとれません。
これはタバコの煙に含まれる小さい粒子が繊維の隙間に入り込み、静電気で吸着してしまうために起こります。

カーテンやカーペットは毎回洗濯するのは大変なので、イオンが含まれた衣類用の消臭スプレーを使って消臭しましょう。

ここまで身近で発生するニオイの成分と発生場所、消臭方法を説明してきました。

ですが、中には掃除や消臭をしても、ニオイが消えないこともありますよね。

それは「複合臭」と呼ばれる、嫌なニオイとニオイが組み合わさったものが原因かもしれません。

複合臭のメカニズム

そもそも複合臭とは、1つ1つはいい香りのはずなのに、それらが組み合わさることで嫌なニオイになったものを言います。

普段生活するうえでこの複合臭は避けられません。

とくに介護の空間で生まれやすく、とある調査結果では「汗臭」「加齢臭」「尿臭」「便臭」「湿布臭」の5つが組み合わさり、複合臭を生み出しているとしています。

同調査では、成人男性の寝室でよく検出される「汗臭」「加齢臭」に加え、「尿臭」「便臭」、さらに「湿布」のような臭気をもつサリチル酸メチルが介護空間に存在することが確認されたというのです。

これらの複合臭は化学的消臭・ペアリング消臭の2つの仕組みを使うことで消臭できたり、定期的に換気をするなどして防ぐことができます。

まとめ

いかがでしょうか。

ここまで、悪臭が発生する原因やを断ち切る消臭のメカニズムについて解説させていただきました。

  • 消臭のメカニズムは「化学的消臭法」「物理的消臭法」「感覚的消臭法」「生物的消臭法」の4種類ある。
  • 悪臭の発生は必ず原因があり、普段の生活やうまく消臭剤を取り入れることで防げる。
  • 複合臭を完全になくすことは難しいため、複数の消臭法を取り入れたり換気することで抑えられる。

ニオイはその人や家に関わる、とてもデリケートな問題です。

ここで紹介した消臭や悪臭のメカニズムを理解し、今後意識して消臭につとめていくことができれば、自分も他人も不快になることなく暮らしていけるでしょう。

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