【専門医インタビュー】感染症対策から若返りまでカバー出来る! 健康作りの基本は野菜

 新型コロナウイルスによる感染が拡大しています。また、かつては冬の感染症だったインフルエンザは、今や年中警戒すべき時代になりました。

 感染症予防、そして感染した場合でも速やかに回復するためには、免疫を上げることが第一。そのためには正しい食生活で野菜をしっかりとることが重要です。

 医師であり野菜を中心とした食事指導でも定評のある石原新菜先生に解説していただきました。

コロナウイルス対策にニンジンを

 今、皆さんが心配なのは新型コロナウイルスによる感染症ではないでしょうか。

 マスク、手洗いなどを心がけていらっしゃるかと思いますが、食事の面からも対策をしてみましょう。ウイルスは目や口の粘膜から体内に侵入してきます。

 ここで免疫が食い止めてくれるかどうかが重要なのですが、粘膜の免疫を強化してくれるのはビタミンA。これをしっかり摂取する上でお勧めなのが、健康野菜の代表格であるニンジンです。

 ニンジンに豊富に含まれるβカロチンは、体内でビタミンAに変化します。

 新鮮なニンジンならリンゴと一緒にジュースにすると飲み易くなります。また、サラダもお勧め。サラダの具材としてだけでなくドレッシングにしてもおいしい。また、ビタミンAは脂溶性なので、酸化しにくいオリーブオイルや米油で炒めると、吸収がよくなります。

米国立がん研究所が推奨する5つの野菜

 1990年に米国の国立がん研究所が、最も健康によい野菜としてニンニク、ショウガ、ニンジン、キャベツ、大豆を推奨しています。たくさんの野菜を3層のピラミッドでランク付けして、その一番上に分類されたのがその5つ。いずれも抗酸化力が強いので、日々の食事に積極的に取り入れていただきたいですね。

 酸素が私たちの体内で不安定な(活性の高い)状態になったのが活性酸素。これは非常に毒性が高いので、細胞を傷つけ、老化やがんをはじめとする様々な生活習慣病の元凶になります。これを中和し無毒化するのが抗酸化物質ですが、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンEなどは抗酸化物質。先に挙げた5つの野菜は抗酸化物質の宝庫といえます。

和食はスーパーフードがたくさん

 「スーパーフード」という言葉を耳にすることがあるかと思います。食事指導を行う医師などの専門家が、栄養価が極めて高く、低カロリーで健康的な食材のことです。正直、そんなに身近ではない食材が多いのですが、私たち日本人が口にしてきた和食には、日本のスーパーフードといって差し支えのない食材がたくさんあります。

 先に挙げた5つの野菜の中にも入っていた大豆は、日本のスーパーフードの代表格。さらにいうと、この大豆は保存食として味噌、醤油、納豆に加工され、和食には不可欠な存在ですが、発酵という過程を経ることでさらに栄養価を増しているのです。

 和食って健康的なイメージがあるし、日本人は長寿です。

 しかし、ファーストフードやコンビニエンスストアのお弁当ばかりだと栄養バランスが糖質や脂肪に偏りがち。ビタミンやミネラルが不足してしまいます。

 今の若い世代は健康で長寿でいられるかどうかはわかりません。忙しくて外食やお弁当中心になる方は、食生活の中で野菜を口にするよう心がけて欲しいのです。

石原新菜

医師・イシハラクリニック副院長

帝京大学医学部卒業。漢方医学、食事指導により様々な病気に悩む患者の治療に当たっている。ベストセラー『病気にならない蒸し生姜健康法』をはじめ著書多数。

イシハラクリニック  

http://www.ishihara-yumi.com/clinic.html

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