病院に行くと、空気が乾燥していて喉が痛い、唇がカサカサ、目がゴロゴロする・・・そんな経験はありませんか?

待合室に数時間いただけでそう感じるので、入院していると余計に乾燥が気になります。

乾燥で肌が荒れてしまうと、顔の皮膚は目の周りや口の周りが薄いので、
痒くなったり角質が剥がれて粉を吹いてしまうこともあります。
また、足や手、首元や背中など、体の痒みが出てくると掻いて湿疹ができてしまうことも。

病気そのものの治療も大変ですが、
入院中にお肌の乾燥トラブルで悩む方は意外と多いようです。

なぜ病院は乾燥しているの?

病院は、湿度を概ね50%程度でコントロールするように建築物衛生法にて定められています。
この数字だけ見ると、意外と乾燥していない!?と感じるかもしれません。

しかし病院は、機密性が高い建築物であることが多く、
ほぼ全ての部屋に空調設備が整備されており、常に気流が発生している状態のため、
数字で見るよりも乾燥しやすい傾向にあります。

また、病室や待合室で加湿器を使用しているところはあまり見かけないのではないでしょうか。

病院では、加湿器を使用することを嫌う傾向にあります。

使用するとすれば、とても高性能の加湿器で、滅菌水を使用し毎日交換したり、
洗浄、殺菌などを頻繁に行い、菌がいないかチェックできる状況でないといけません。

なぜなら加湿器の水には、水道水をそのまま使用するとレジオネラ菌が発生することがあり、以前レジオネラ菌の発生により老人ホームで入所者がレジオネラ感染を起こして肺炎で死亡した事例があるからです。
ですので、完璧に安全な運用をすることが難しく、抵抗力が弱った患者さんに影響が出る可能性がある加湿器は使用しない病院が多いのです。

乾燥しがちな病院という環境でこそ、肌トラブル予防のためにスキンケアが大切です。

気にして欲しい!スキンケアのこと

まず、スキンケアの基本である洗顔についてです。

入院中でも自分で洗顔や身の回りのことが出来る方は、4〜6人程度の相部屋に入院していることが多いですが、そういった場合は洗面台共同使用のことがほとんどです。

共同の洗面台では、私物(洗顔フォームや泡立てネット)を洗面所に置いたままにしておくことが出来ません。

そこでおすすめなのが、泡で出てくるタイプの洗顔フォーム。
場所を取らず、泡立てる手間もかからないため手軽に使用できます。

乾燥していると、いつもより皮脂が多くなりがちなので、洗顔は必須。

体調が悪い上に、肌トラブルが起きてしまうと余計に気がめいってしまいます。
洗顔なんて、と思わずに、基本の洗顔こそ必要なのです。

また、日中何度も洗顔は出来ないと思うので、皮脂対策にあぶらとり紙もあると便利です。
ちょっとした来客時に、サッと皮脂をスッキリさせることができますし、ニキビ対策にもなります。

次に、肌を乾燥から守るために保水保湿をすることが大切です。
保水とは肌に水分を与えることで、化粧水が主にその役割を果たします。

保湿は、肌の水分が逃げないように蓋をして保持することで、乳液や美容液のことを指します。
病院であればあまり沢山のスキンケア用品が置けないこともあるので、
保湿のためにはクリームタイプオールインワンをひとつ準備しましょう。

化粧水でお肌に水を与えて(保水)、オールインワンクリームで蓋をする(保湿)。

乾燥していると感じたら、日中にも保水と保湿をこまめに行うといいでしょう。

また、手や腕、足、首元にも塗ると、乾燥による痒みカサカサ肌トラブルを防ぐことができます。

入院中は、脱水や発熱による発汗で肌トラブルを起こすことも多いので、そういった肌トラブルが起きていないか見ながらケアしてあげましょう。

化粧水とオールインワンクリームも、あればポンプタイプのものが便利です。
慣れない病院という環境で使用していると、化粧水などの蓋が見つからない、という事がよく起こります。
その点、ポンプタイプは持ち運びやすく、蓋の開け締めをする手間が省け使いやすいです。

入院中のちょこっとメイクのポイント

入院当初は体調が優れないこともあり、スキンケアや身だしなみに手が回らないことを気にする方は少ないですが、
回復してきて面会にくる方が増えたり退院の日が近づいてきたりすると、
スッピンで会うことにだんだん抵抗を覚えるかもしれません。

そういった方もいらっしゃるので、病院に併設されている売店にはスキンケア用品だけでなくメイク用品も売られています。

入院中にメイクしたら変じゃないかな、と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

例えば検査の日や、手術当日はメイクは禁止されていることが多いですが、回復してきて余裕が出てきたのであれば、メイクしても問題ありません。ただ、いつも通りのメイクだと、いざ体調が悪くなった時に困ることがあります。

では、入院中はどれくらいメイクをしてもいいのでしょうか。

まず、ファンデーションですが、元の顔色を隠すようなカバー力の高いものは避けましょう。だいたい、ベースアップ下地で少し顔色のトーンが良くなる程度のものが望ましいです。

また、シミを隠すコンシーラー等も使用して問題ないでしょう。

カバー力が高い=濃いファンデーションは、例えば急に具合が悪くなって、顔色が真っ青になった時に、医療従事者の判断が遅れる可能性があります。

また、同様の理由でリップは色が濃いもの(明るい、暗い色)を避け、保湿程度に留めておきましょう。

も、体調のバロメーターとなり、酸素濃度を測る機械を着けることがあるので、マニキュア等も避けて、爪は短くしておくとなお良いです。

また、香水については、闘病中で匂いに敏感になっている方が多いので、つけること自体を避けることが必要です。

最近は体用の保湿剤も香りがついているものが多いですが、無香又は微香のものを使用するべきでしょう。

アイブロウは、表情を豊かにして、気持ちを伝えやすくする大切なメイクポイントです。
大切な方が面会にくる日には、アイブロウをきちんと描いておくと、表情が伺えて相手は安心します。チークも、元の顔色が見える程度に薄く入れると血色が良く見えますね。

入院中メイクをするようになったら、不要な肌トラブルを避けるために夜はきちんとクレンジングでメイクを落とすようにしましょう。
洗顔クレンジングが一緒になった洗顔フォームがオススメです。

また、体調が一旦良くなって、メイクするほど回復しても、もし体調が悪くなったら無理をせずに休む事を優先しましょう。
メイクは、体調が悪い事を隠すためのものではないので、無理のない範囲で行ってください。

まとめ

・病院は機密性空調設備によって乾燥しがちである。
・入院施設では加湿器を使うことはあまりない。乾燥との付き合い方が大事。
・洗顔や保湿等のスキンケア用品は、なるべく場所を取らず手軽に使用できるものを選んで。
・朝と夜だけでなく、日中もこまめに保水保湿すると良い。
・メイクする時には体調を隠さないようなものを選ぶ。
・自分の体調に合わせて無理をしないケア、メイクを。

入院すると、多くの患者さんがなどの乾燥に悩まされます。
スキンケアはどうしても二の次になってしまいがちですが、皮膚の乾燥によるトラブルは一度起こってしまうと更なるストレス要因になることも。
洗顔、保湿でスキンケアをすると顔色も良くなり、体調が良くなればメイクも出来るようになるので、体調に合わせて出来るケアをしましょう。

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