最近のコンタクトレンズは、種類も多く、ネットで簡単に購入することができるようになりました。

誰もが簡単に手に入れられるようにやり、コンタクト使用者数が増加するのに伴い「コンタクト眼障害」が増加し問題となっています。

今回は【コンタクトをつけたままで起こる怖い病気】についてお伝えしていきます。

知らずにコンタクトを長時間使用していると、失明してしまう恐れもありますので、確認しておきましょう。

コンタクトは眼に負担を与える

最近のコンタクトレンズは使用感も良く、あまり負担感を感じることは無いかもしれませんがコンタクトは正しく使用していても眼に負担を与えます。

コンタクトレンズは角膜に付着させ装着しますが、角膜には血管が存在せず血中から酸素が取り入れられないため、通常は大気中から酸素を取り入れています。

コンタクトレンズ装着中は、コンタクトレンズが角膜の蓋をする形になるため、角膜は酸素不足となってしまうのです。

角膜が酸素不足に陥ることで、様々な眼のトラブルが発生します。

角膜が酸素不足になると…

角膜が酸素不足になると、正常に新陳代謝が行えず水分が溜まって見えにくくなったり、角膜の細胞が減少してしまうことがあります。

また、角膜の一番外側にある角膜上皮細胞がもろく剥がれやすくなってしまいます。角膜が剥がれたり、傷がつくと感染症を起こしやすくなるので、眼障害を引き起こす可能性が高まってしまうのです。 

コンタクト眼障害の原因

コンタクトレンズが関連して引き起こされる「コンタクト眼障害」の原因は主に、

  • コンタクトを長時間装着することによる酸素不足
  • 感染症
  • コンタクトレンズの汚れ
  • アレルギー
  • 機械的な刺激
  • ドライアイ

などです。

あなたは以下のような事に心当たりはありませんか?もし、よくやってしまっているのであれば要注意です。

コンタクトレンズをつけたまま寝る 

コンタクトレンズをつけたまま寝ると、角膜に酸素が行き届かず内皮細胞が減少してしまいます。この内皮細胞は加齢によっても減少しますが、コンタクトレンズを長時間装着していると減少のスピードが増します。

内皮細胞が減少することにより、うまく代謝ができなくなり水分を溜めてしまうので角膜が濁っていきます。この内皮細胞は一度失われると、二度と再生することはありません。

また、コンタクトレンズと角膜の間に、わずかでもゴミや細菌などが侵入していた場合、睡眠中に菌が増殖する恐れがあります。細菌感染から潰瘍を生じ、最悪失明に至ることもありますので注意が必要です

疲れていたり、お酒をたくさん飲んだ時には、コンタクトレンズを外すことすら面倒になってしまいますが、失明のリスクもあることを思い出して、必ずコンタクトレンズだけは外すようにしましょう。

(※連続装用可能なコンタクトレンズは除く)

コンタクトレンズをつけたままお風呂に入る

視力が悪いと、温泉に行ったりプールに行った時にはコンタクトレンズをしたままの方が便利ですよね。

しかし、このコンタクトレンズをつけたままお風呂に入るなどの行為にも、感染のリスクなどがあるため注意が必要です。

コンタクトレンズは多くの水分を含有していますが、コンタクトレンズにお湯や水が付着した場合、浸透圧の関係で含有水分量が減り、コンタクトレンズが変形してしまう可能性があります。

コンタクトレンズが変形すると、取り外しにくくなり、角膜を傷つけてしまう恐れもあります。

また、雑菌を含むお湯や水がコンタクトと角膜の間にまで入りこむと、細菌が増殖し感染症を生じる恐れがあるので、お風呂やプールに入るときには出来るだけコンタクトレンズは外すようにしましょう。

ケースやコンタクトレンズを適切に洗浄していない

ワンデータイプの使い捨てコンタクトレンズの場合には、コンタクトレンズを洗浄したり保管する必要はありませんが、2週間、1ヶ月またはそれ以上使用できるタイプのコンタクトレンズの場合には、毎回つけ外しの際の洗浄や、ケースでの保管が必要となります。

保管用のケースを毎回洗浄・乾燥させていなかったり、保管液を使い回したりしていませんか?

目に見えて汚れていなくても、細菌は一晩で増殖します。必ず、コンタクトレンズや保管液の指示書通りに管理を行いましょう。

コンタクトレンズの使用期限を守っていない

使用期限を超えたコンタクトレンズを使用してはいませんか?

筆者が学生の頃、友達にワンデータイプのコンタクトレンズを二週間使っている子がいました。確かに、コンタクトレンズは安いものではないので節約したくなる気持ちも分かりますが、失明に繋がるかもしれない恐ろしい行動です。 

眼障害の危険因子として、厚生労働省もコンタクトレンズの交換期間を超過しての使用はしないよう注意喚起しています。※1

確かに使用期限を無視して交換頻度を減らせば、目先の節約にはなるかもしれませんが、眼障害が生じてしまった場合には節約分だけでは済まない損失が待っているかもしれません。

コンタクトレンズによる眼障害の種類

コンタクトレンズによる眼障害は、主に角膜と結膜に生じます。日本眼科医会が行った、「コンタクトレンズによる眼障害アンケートの集計結果報告(平成22年度)」によると、眼障害で最も多かったのが点状表層角膜症(21.4%)、次いでアレルギー性結膜炎(15.2%)、毛様充血(12.9%)でした。※2

角膜障害、結膜障害それぞれについて簡単に解説していきます。

角膜障害

  • 点状表層角膜症

角膜の上層に細かい点状の傷が出来た状態です。局所的な乾燥と、コンタクトレンズがこすれたりゴミが入ることによって発症し、重症化すると角膜潰瘍に進行することもあります。

軽度であれば眼の痒みや異物感を感じる程度ですが、進行すると眼の痛みを生じることもあります。

  • 角膜びらん

角膜がただれてしまった状態です。コンタクトレンズを長時間使用したり、目に異物が入ったり、適切に管理を行なっていないコンタクトレンズを使用したりすることで発症します。

進行すれば角膜潰瘍になることもあります。

眼の痛みや異物感、充血、涙目などが症状です。

  • 角膜新生血管

コンタクトレンズの長時間装着などで角膜が酸素不足となり、酸素を補おうと結膜から角膜に血管が侵入した状態です。

この侵入した血管は消えることはなく、次第に角膜を濁らせていきます。症状が無いことが多いのですが、視力障害を来す可能性もある状態です。

  • 角膜潰瘍

角膜上皮にできた傷やびらんを放置すると、進行して傷が深くなることで生じます。角膜潰瘍には細菌感染性のものと、非感染性のものがありますが、感染性の角膜潰瘍では特に失明の可能性があります。強い眼の痛みや充血、めやになどの症状がでます。

治療を行い、治った後も目に混濁が残ることもあります。

※毛様充血は、角膜など眼の外側にある部分に炎症が生じている場合に起こる充血のことです。

結膜障害

  • 巨大乳頭結膜炎

コンタクトレンズによる刺激や汚れ、混入物によりアレルギー反応が生じた状態です。上瞼の裏側に直径1ミリ程度の大きなブツブツ(乳頭)ができます。眼が痒くなったり、ゴロゴロしたり、充血するなどの症状も出ます。

コンタクトレンズを適切に管理していない方は要注意です。

コンタクト障害にならないために

コンタクト眼障害にならないためには、コンタクトレンズを正しく使用する(使用方法、使用期限、保管方法、装着時間)こと、そして眼障害が生じていないか定期的にチェック(3ヶ月に1回程度)することが重要です。

最近はネットで簡単に購入できるコンタクトレンズですが、一番安全なのは眼科医に処方してもらうことです。

ライフスタイルの影響でコンタクトレンズを適切に扱う事が難しい場合や、コンタクトレンズの煩わしさから解放されたい場合には眼内にレンズを挿入する方法もあります。

詳しくはこちらをご覧下さい。↓

まとめ

 手軽に利用できるコンタクトレンズですが、使用方法を間違うと視力障害お引き起こしたり失明してしまう可能性も高く、その使用には十分な注意が必要です。

 眼内に装着する「医療品」であることを自覚して、管理を怠ったり、使用方法を無視するようなことはしないようにしましょう。

・コンタクトレンズで角膜は酸素不足に

・つけたままにしたり、使用方法を守らないと失明してしまう恐れも。

・使用方法は守り、定期的な診察を受けましょう。

※1厚生労働省医薬・生活衛生局長:コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について

※2社団法人日本眼科医会 医療対策部 高橋和博・宇津見義一・藤堂勝巳 魚谷 純・福下公子・高野繁: コンタクトレンズによる眼障害アンケート調査集計結果報告(平成22年度)

参考文献

稲葉昌丸. "コンタクトレンズ装用がヒト角膜内皮細胞に及ぼす影響." (1989).

社団法人 日本眼科医会: コンタクトレンズ眼障害 放置すると失明の可能性も ~装用者の 10 人に1人が眼障害!~

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