現代人は強いストレスにさらされており、ストレスに弱い腸の異常や疾患を抱えている方は少なくありません。腸内環境を整えることは、 様々な疾患の予防に繋がりますが、誰にでも可能な方法はあるのでしょうか。

 実はそんな腸にとっての救世主のような乳酸菌が存在します。ナリネ菌という乳酸菌を使用することで、腸内環境を改善し、健康を維持することが可能になります。

 ナリネ菌のこれまでの実績や安全性と機能を知り、あなたの腸内環境の改善と健康維持に役立てませんか?

海外では医薬品として長年使用

 長寿の国、コーサカス地方のアルメニアで発見されたナリネ菌という乳酸菌が世界で注目されています。ヒト由来の乳酸桿菌であることから、ヒトに対して高い親和性を持ち、 腸内での定着力、適応性に優れています。

 腸内細菌のバランスは、ヒトの健康や病気に密接に関係しています。ナリネ菌は、短期間で善玉菌の再生、増殖を助けるとともに、悪玉菌の働きを抑制。大腸の蠕動運動を活発にし、便通の改善に大きな効果を発揮します。

 腸内の腐敗菌増殖による毒素産生やアンモニアなどのガス発生、腸管免疫の異常を回復する実例が、世界中で認められており、海外では疾患の予防・治療に医薬品として使用されてきました。

 ナリネ菌は、旧ソ連ではオリンピック選手の健康維持にも用いられ、母乳の代用や子供用栄養食品としてや、腸内細菌叢の正常化、腸内感染症治療あるいはなどのために広く使用されてきました。

赤ちゃん由来のナリネ菌

 ナリネ菌の発見者は、アルメニア共和国科学アカデミー微生物研究所のエルゼンキヤン博士です(下写真)。元々博士は生物学者でしたが、人に効果的な乳酸菌にも興味を持ち、研究を続けていました。

 1953年、博士は孫娘の「ナリネ」が生まれた時、胎便から分離した16種類の乳酸菌から、特に耐酸性、抗菌力に優れた乳酸菌を発見しました。数年後、ナリネが抗生物質の効かない重い腸炎にかかり、生命が危ぶまれる事態になります。博士は主治医と相談の上、この乳酸菌を投与したところナリネは見事に回復します。このことに因み、「ナリネ菌」と名付けられました。

 ナリネ菌は、学名「ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus) Er-2strain 317/402」として登録されています(ソ連邦官庁No.163473 1964.04.07)。

発見から60年以上、食品被害・副作用のない安全性

 ナリネ菌は、 抗生物質に対する抵抗力が高いため、 併用が可能で合併症や副作用の心配はありません。 抗菌効果は、マツンやケフィアの1.5~2倍持続し、生体内でビタミン類および乳酸の合成促進作用が高いと報告されています。

 事実、発見以来60年以上におよぶ使用実績の中で、食品被害や副作用などの報告は全くなく、高い安全性と機能性が世界で認められている乳酸菌なのです。

 ナリネ菌についての臨床データや論文は約200本報告されており、優れた補助食品としてWHO(世界保健機関)やロシア科学アカデミー食品研究所から推薦されています。日本でも1980年代後半から研究が始められ、デトックスや美容、ヨーグルトや機能性食品原料として普及してきています。

他の乳酸菌はるかに凌ぐ耐酸性

 ビフィズス菌、ラクト菌、アルメニア原産のナリネ菌を塩酸溶液に浸し、変動を観察した研究があります。 結果は、ビフィズス菌が30分で死滅、酸に強いといわれるラクト菌でも1時間後には殆ど生存していないのに対し、ナリネ菌は2時間後でも10%以上の生存が確認されました。

 つまり、殆どの乳酸菌は胃酸や胆汁酸に弱く、腸に届くまでに死滅してしまいますが、酸に強いナリネ菌は、生きて腸まで到達するということです。pH3.0の塩酸中でも増殖し、ヒトの腸内では2週間生存していることが実証されています。

免疫力を高め、 様々なシーンで健康管理に使用

 生体の免疫力を増強するインターフェロンの産生を高めるという研究報告もあるナリネ菌。強い抗菌作用は、大腸菌に対してはビフィズス菌の4〜10倍、チフス菌に関しては3〜6.5倍になります。これにより、有害な細菌や他の微生物の成長を妨げ、腸内を正常化するのに役立ちます(表1)。

表1:ナリネ菌、ラクト菌、ビフィズス菌の抗菌力の比較

参照:応用薬理、vol. 66, No. 3/4. July 2004.

備考:数値が大きいほど細菌に対する抗菌作用が強いと考えられる。

 ナリネ菌は、極限のストレス下に置かれた宇宙飛行士の健康管理や、1986年に起こったチェルノブイリ原発事故の被曝者の治療にも使われ、高い効果を上げてきました。乳酸菌の中でも最も有効といわれるナリネ菌は、現代人の健康を守る重要な鍵となるでしょう。

ナリネ菌発見の地、アルメニアとは

引用:外務省ホームページ

 ナリネ菌が発見されたアルメニアは、南コーカサスに位置する共和制国家です。東ヨーロッパに含められることもあります。首都は世界最古の都市のひとつであるエレバンで、黒海とカスピ海の間にある内陸国であり西にトルコ、北にジョージア、東にアゼルバイジャン、南にイランとアゼルバイジャンの飛び地ナヒチェヴァン自治共和国と接しています。1991年にソビエト連邦から独立しました。

 アルメニアの地には、先史時代にクラ・アラクセス文化があったことが知られており、文明の早い時期から車輪が使われていました。旧約聖書の創世記の「ノアの箱舟」が洪水後に着陸したとされるアララト山は、首都エレバンを見下ろす位置にあります。また、301年にキリスト教を国教にした最初の国として有名です。

 このように、古代の時代から歴史を持つ神秘的な国でナリネ菌は発見されました。

まとめ

〇ナリネ菌は海外では60年以上使用されており、健康維持や治療薬としての実績がある

〇長寿の国アルメニアの赤ちゃんから発見された乳酸菌であり、発見者の孫娘の命の危機を救ったことでその効果が確認された

〇ビフィズス菌やラクト菌など他の乳酸菌をはるかに凌ぐ耐酸性をもち、生きて腸まで届けられる

〇生体の免疫力を増強するインターフェロンの産生を高め、 強い抗菌作用があるため、様々なシーンで健康管理に使用されている

 ナリネ菌は、たしかな実績と効果がある驚異の乳酸菌です。ストレスの多い生活にナリネ菌を取り入れることで、あなたの腸内環境の改善と健康維持をサポートしてくれるでしょう。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事